マタイによる福音書で永遠の命を持つことと、ヨハネによる福音書で永遠の命を持つことには、違いがあります。マタイは王国についてであり、ヨハネは命についてです。ヨハネにおいて、永遠の命を持つというのは、人が神の非受造の命をもって救われ、今から永遠にわたって、この命によって生きることです。マタイにおいて、永遠の命を持つというのは、この時代に天の王国の実際にあずかり、来たるべき時代に王国の出現にあずかることです。そのようにして、神の永遠の命をさらに豊かに享受するのです。