ここの系図は、「ヤコブは・・・・ヨセフを生んだ」と言っていますが、ルカによる福音書第3章23節は、「ヨセフはヘリの子」と言っています。ルカの記録は、「律法によれば」(ルカ3:23の「人の見方によれば」の文字どおりの訳)でした。これは、ヨセフは実際にはヘリの子ではなかったのですが、律法にしたがって彼の子とされたことを示しています。ヨセフはマリヤの父ヘリの婿でした。おそらく、民数記第27章1節から8節と第36章1節から12節の言葉にしたがって、そのようにされたのでしょう。神はこの二箇所で、もし両親に後継ぎとして娘しかいない時、嗣業は娘に与えるべきであることを定められました。そして娘は嗣業を部族内に保つために、自分の部族の男子に嫁がなければなりませんでした。旧約のこのような規定でさえ、キリストの系図と関係があります。これは、聖書全体がキリストに関する記録であることを示しています。
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