ここで約束されたその霊は、第7章39節(7:39)で述べられました。この霊は命の霊であり(ローマ8:2)、主のこの約束は、主の復活の日に成就されました。その時、命の息としてのその霊は、弟子たちの中に吹き込まれました(20:22)。ここの主の約束は、ルカによる福音書第24章49節(ルカ24:49)の力の霊に関する御父の約束とは異なります。その約束は、主の復活の五十日後、ペンテコステの日に成就されました。その時は、力ある風としてその霊が、弟子たちの上に吹きつけました(使徒2:1―4)。この節の命の霊は、「実際の霊」と呼ばれています。この実際の霊はキリストです(6節)。ですから、実際の霊はキリストの霊です(ローマ8:9)。この霊はキリストの実際であって(Iヨハネ5:6、20)、キリストが命また命の供給として、彼の中へと信じる者たちの中で、実際化されることができるためです。
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