新約聖書は三つの異なる前置詞を用いて、主とバプテスマとの関係を記述しています。 (1) 「En」、中に(10:48)。イエス・キリストの御名の中にバプテスマされるとは、イエス・キリストの御名の領域の中にバプテスマされることです。その中に、バプテスマの実際があります。 (2) 「Eis」、中へと(マタイ28:19.使徒8:16.19:5.ローマ6:3.ガラテヤ3:27)。父と子と聖霊の名の中へと、あるいは主イエスの御名の中へとバプテスマされるとは、三一の神の化身である、すべてを含むキリストとの霊的結合へとバプテスマされることです。第8章16節(8:16)のノート2とマタイ第28章19節(マタイ28:19)のノート4を参照。 (3) 「Epi」、上に(38節)。イエス・キリストの御名の上にバプテスマされるとは、イエス・キリストの御名によって表されるものの土台の上にバプテスマされることです。キリストの御名は、イエス・キリストのパースンのすべてと、彼が成し遂げられたすべてを表し、その両方が、神の新約エコノミーのその信仰を構成します。キリストにある信者たちは、この土台の上にバプテスマされます。
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