ローマ  5章12節
5:12 こういうわけで、1一人の人を通して2罪がこの3世に入り、そして罪を通して4死が入ったように、すべての人が罪を犯したために、4死がすべての人に及びました――
5章12節 フットノート2

原文は単数。11節(11節)までは、複数の罪が取り扱われてきました。12節(12節)からは、単数の罪が取り扱われます。第5章から第8章で、罪は人格化されているかのようです。罪は単なる行為ではなく、人のようであり、入ってきて(12節)、支配し(21節)、人を支配し(6:14)、人を欺いて殺し(7:11)、人の中に住み、彼らの意志に反してさまざまな事を行なわせます(7:17,20)。罪は生きていて(7:9)、極めて活発です。ですから、罪は悪しき者サタンの邪悪な性質であるに違いありません。サタンは、アダムの堕落を通して人の中に自分自身を注入し込み、今や堕落した人の中に住んで、活動し、働いている罪の性質そのものとなったのです。この内住している、人格化された単数の罪の性質は、すべての外側の、複数の罪の行為の根源です。


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