1コリ  12章10節
12:10 ある者には1力あるわざの働きが、またある者には2預言が、またある者には3もろもろの霊の識別力が、ある者にはさまざまな種類の4異言が、またある者には5異言の解釈が与えられています。
12章10節 フットノート5

人のわからない異言をわかるようにし、理解できるようにすることです(14:13)。これは、ここに挙げられたその霊の現れの、第九の項目です。しかしながら、信者たちによるその霊の現れは、九つの項目だけではありません。28節(28節)に列記されたその霊による使徒職、援助、管理、使徒行伝第2章17節(使徒2:17)に述べられたその霊によって幻を見ることと夢を見ること、ヘブル人への手紙第2章4節(ヘブル2:4)で言っているしるしと不思議、マルコによる福音書第16章17節から18節(マルコ16:17―18)で預言された五つの奇跡的行ないのうちの三つ、これらはみなここに挙げられていません。使徒はここで、その霊の現れの九項目だけを、例証として挙げたのです。これら九つのうち、異言で語ることと異言の解釈は、最後の二つに挙げられています。なぜなら、これらは他の項目ほど、召会の建造に益とならないからです(14:2―618―19)。これら九つの賜物と、28節から30節(28―30)に列記された各種の賜物のうち、予告としての預言、信仰、いやしの賜物、力あるわざ、異言で語ること、異言の解釈は、すべて奇跡的です。その他の賜物、すなわち知恵の言葉(使徒たちの言葉のような)、知識の言葉(教える者の言葉のような)、預言者たちが預言の中で神のために語り、神を語り出すこと、霊の識別、援助、管理は、命の成長(3:6―7)によって発展した賜物です。それは、ローマ人への手紙第12章6節から8節(ローマ12:6―8)に列挙されたような、第1章7節(1:7)に述べられた内側の、初期の賜物です(そこのノート1を参照)。奇跡的な賜物、特に異言で語ることと異言の解釈は、命の成長を必要としません。コリント人は、異言で語ることを大いに行ないました。ところが彼らは、依然としてキリストにある幼子にとどまっていました(3:1―3)。しかしながら、命において発展した賜物は、召会が建造されるために、命の中で成長し、円熟することさえ要求します。この書簡がコリント人に書かれたのは、この目的のためです。


JGW日本福音書房 :ウオッチマン・ニーとウイットネス・リーの務めを出版する書房