ここのその霊の聖別は、ローマ人への手紙第6章19(ローマ6:19)、22節(ローマ6:22)、第15章16節(ローマ15:16)に啓示されているような、キリストの贖いによる義認の後に来るその霊の聖別ではありません。ここのその霊の聖別は、この章での強調点、聖さの強調として(15―16節)、キリストの贖いを信じる彼に対する信仰の従順の前、すなわち、キリストの贖いを通して義とされる前です(Iコリント6:11)。それは、信者たちのキリストに対する信仰の従順が、その霊の聖別する働きの結果であることを示します。さまざまな面でのその霊の聖別は、テサロニケ人への第二の手紙第2章13節(IIテサロニケ2:13)に包括的に啓示されており、そのゴールは、神の選びの民が神の全き救いを得るためです。神の全き救いは、その霊の聖別の領域内で遂行されます。
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