「死んだ者」は、キリストにある死んだ信者のことを言います。彼らはクリスチャンの証しのゆえに、迫害を受けた人たちです(1:6、2:18―21、3:16―17、4:12―19で言っているように)。ペテロは本書で、このような迫害を、神の家から始まり(17節)、神の行政による神の裁きと考えています。これらの死んだ信者たちに、彼らが生きている時に、福音が宣べ伝えられました。それは、彼らが一方で、肉の中で人々による反対者の迫害を通して神によって裁かれ、対処されるためであり、もう一方では、キリストを信じることによって、霊の中で神によって生きるためでした。これは、神の行政上の裁きがいかに厳格で重大であるかを見せています。もし福音に従順であった信者たちが、神の行政上の裁きによって対処されるとしたら、福音に反対し、信者たちをののしる者たちは、どれほど神の対処によって裁かれるでしょうか(17―18節)!
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