聖書セミナー2024年4月20日(土)開催
オンライン聖書―回復訳─使徒行伝オンライン聖書―回復訳─使徒行伝

アウトライン


使徒行伝 第 二十四 章

<前の章 次の章>

(2)

ユダヤ人の弁護士によって訴えられる――24:1-9
24:1さて五日の後、大祭司アナニヤは、何人かの長老たちとテルトロという1弁護士を伴って下って来た.そして、彼らは総督にパウロを告訴した。
24:2そこでパウロが呼ばれると、テルトロは彼を訴え始めて言った、「1わたしたちは閣下を通して多くの平和を得ており、また閣下のご配慮を通して諸改革が、この国民に対して行なわれていますので、
24:3最も尊いペリクス閣下、わたしたちはあらゆる面で、また至る所で、すべての感謝をもって、それを受けております。
24:4ところで、わたしはこれ以上、閣下をお引き止めしないために、わたしどもが手短に申し上げることを、寛容をもってお聞きくださるようお願いいたします。
24:5さて、この男はペストのようなものであり、また人の住む至る所において、すべてのユダヤ人の間で反乱を起こしている者であり、またナザレ人の一派の首領であることが、わたしたちにわかりました.
24:6この男は宮をも汚そうとしました。わたしたちは彼を捕らえて、1わたしたちの律法にしたがって彼を裁こうとしました.
24:7しかし、千人隊長ルシヤがやって来て、ひどい暴力をもって、彼をわたしたちの手から奪い取り、
24:8訴える者たちに、閣下の所へ行くようにと命じたのです。閣下ご自身で、これらの事柄すべてについてこの男をお調べになれば、わたしたちが彼を訴えている事を、本人から確かめることがおできになるでしょう」。
24:9すると、ユダヤ人もその攻撃に加わり、これらの事はそのとおりであると証言した。

(3)

ペリクスの前で自己弁明をする――24:10-21
24:10そこで、総督がパウロに語るようにと合図したので、パウロは答えた、「閣下が長年の間、この国民の裁判官であられたのを知っておりますので、わたしは喜んで、わたし自身の事について1弁明いたします.
24:11おわかりいただけることですが、わたしが礼拝するためにエルサレムに上ってから、まだ十二日しかたっておりません。
24:12そして、宮の中でも、会堂の中でも、市内のどんな所でも、わたしがだれかと論争していたり、群衆をあおり立てたりするのを見た者はいません。
24:13また、彼らが今わたしを訴えている事で、あなたに証拠を挙げることはできません。
24:14ただ、わたしはこのことを承認いたします.わたしは、彼らが異端と呼んでいるこの「1道」にしたがって、わたしたちの父祖の2仕え、律法と預言者の書に記されているすべての事を信じ、
24:15義人にも不義な者にも等しく1復活があるという望みを、に対して抱いているのです.このことは、彼ら自身も待ち望んでいることなのです。
24:16このことで、わたしもと人々に対して、とがめのない1良心を常に持とうと、自分自身を訓練しております。
24:17さて、わたしは何年ぶりかで、わたしの国民への施しと、ささげ物を携えて来ました.
24:18その際、彼らはわたしが宮で1きよめを受けたのを見ただけで、群衆もおらず、騒動もなかったのです。ただ、アジアから来た何人かのユダヤ人がいました
24:19もし、わたしを訴えることがあるなら、彼らこそあなたの前に出て訴えるべきです.
24:20そうでなければ、わたしがサンヒドリンの前に立った時に、どんな悪事を彼らが見いだしたかを、彼ら自身が言うべきです.
24:21ただ、彼らの間に立っていた時、わたしはこの一言、『死人の復活のことで、わたしは今日あなたがたの前で裁かれているのです』と叫んだにすぎません」。

(4)

不正で腐敗したローマ人政治家の拘束の中で監禁される――24:22-27
24:22ところが、ペリクスはこの「道」のことについてかなり正確に知っていたので、その裁判を延期し、「千人隊長ルシヤが下って来た時に、あなたがたの事件に決着をつけよう」と言った。
24:23そして、彼は百人隊長にパウロを監禁するように、ただし、彼にいくらかの自由を持たせ、彼の者たちが彼の世話をするのを妨げないようにと指図した。
24:24さて何日かの後、ペリクスは、ユダヤ人である妻1ドルシラを伴ってやって来た.彼はパウロを呼び出して、キリスト・イエスにある信仰についてパウロに聞いた。
24:25パウロが2義と、節制と、来たるべき裁きとについて1論じていると、ペリクスは恐ろしくなって、「もうよい.また機会があれば、あなたを呼ぼう」と答えた.
24:26同時に彼は、パウロから1金がもらえることを望んでいたのである。それもあって、彼は頻繁にパウロを呼んで話し合った。
24:27こうして1二年たって、ポルキオ・2フェストがペリクスの後任となった.ペリクスはユダヤ人の3好意を得ようとして、パウロをつないだままにしておいた。

<前の章 次の章>

オンライン聖書―回復訳-使徒行伝