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ルカによる福音書 第 一 章

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筆者: ルカ.第1章3節のフットノート1を参照。
執筆年代: A.D.60年ごろ.使徒行伝が書かれる前(使徒1:1)。
執筆場所: おそらくカイザリヤ。パウロがカイザリヤで獄中にいた時であろう(参照、使徒23:33.24:27.27:1)。
受取人: テオピロ(ルカ1:3)。ルカ第1章3節フットノート2を参照。
主題:罪の赦しの福音―イエス・キリストが人・救い主であることを証明する

I

序言――1:1-4
1:11ご承知のとおり、わたしたちの間で完全に成し遂げられた4出来事について、物語を3書き記そうと、2多くの人が手がけてきました.
1:2それは、1初めからの目撃者で、しかも3御言に2仕える者となった人たちが、わたしたちに4伝えたとおりです.
1:3そこで、2テオピロ閣下、1わたしもすべての事柄を初めから詳しく調べてきましたので、順序正しく記事を書いて、あなたに送ることが良いと思いました.
1:4それは、あなたに教えられている事柄が確実であることを、十分に知っていただくためです。

II

神性を伴う人性の中での、人-救い主の準備――1:5―4:13

A

人-救い主の先駆者が胎に宿る――1:5-25
1:5ヘロデがユダヤの王であったころ、1アビヤの組にザカリヤという名の祭司がいた.彼の妻はアロンの娘たちの出であって、その名をエリサベツといった。
1:61彼らは二人ともの御前に2義しい人であり、のすべての戒めと4規定を守って3歩いており、非の打ちどころがなかった。
1:7ところが、エリサベツは不妊の女であったので、彼らには1子供がなく、二人とも年老いていた。
1:8さて、ザカリヤがその組の当番で、の御前で祭司として仕えていた時に起こったことであるが、
1:9祭司職の奉仕の慣例によって、彼はくじを引いたところ、の宮に入って1香をたくことになった。
1:10そして香をたいている間、大勢の民はみな外で1祈っていた。
1:11すると、の御使いが香壇の右に立ち、ザカリヤに現れた。
1:12ザカリヤは彼を見て不安になり、恐怖に襲われた。
1:13そこで、御使いは彼に言った、「ザカリヤよ、恐れてはならない.あなたの願いが聞かれたからである.あなたの妻エリサベツは、あなたに1男の子を産むであろう.彼の名を2ヨハネと呼びなさい。
1:14それで、あなたは喜び歓喜し、多くの人も彼の誕生を喜ぶであろう。
1:15彼はの御前で大いなる者となる.彼は1ぶどう酒や強い酒を決して飲まない。また母の胎内にいる時から、すでに2聖霊3満たされており、
1:16イスラエルの多くの子たちを、彼らのであるに立ち返らせる。
1:17彼は1エリヤの霊と力をもってに先立ち行き、父の心を子供に向けさせ、不従順な者を2義人の3思慮に立ち返らせ、準備されていた民をのために備える」。
1:18ザカリヤは御使いに言った、「何によって、わたしはそのことを知るようになるのでしょうか? わたしは老人ですし、わたしの妻は1年老いています」。
1:19御使いは彼に答えて言った、「わたしはの御前に立つガブリエルである.わたしはあなたに語りかけ、良きおとずれであるこれらの事柄をあなたに伝えるために、遣わされたのである。
1:20見よ.あなたは口が利けなくなり、これらの事が起こる日まで話すことができなくなる.時が来れば成就するわたしの言を、あなたが1信じなかったからである」。
1:21さて、民はザカリヤを待っていたが、彼が宮の中で手間取っているのを不思議に思った。
1:22やがてザカリヤは出て来たが、ものを言うことができなかったので、彼が宮の中で幻を見たことを、彼らは知った。彼は合図をするだけで、口が利けないままであった。
1:23こうして彼の務めの日数が満ちたので、彼は自分の家に帰った。
1:24これらの日の後、彼の妻エリサベツは身ごもり、五か月引きこもって、こう言った、
1:25は顧みの日に、わたしをこのように取り扱い、わたしのそしりを、人々の間から取り除いてくださいました」。

B

人-救い主が胎に宿る――1:26-56
1:26さて六か月目に、御使いガブリエルは、ナザレという1ガリラヤの町へから遣わされ、
1:27一人の処女の所に来た.彼女は1ダビデの家系のヨセフという人と婚約していた.その処女の名はマリヤであった。
1:28御使いは彼女の所に来て言った、「おめでとう、あなたは恵まれています! があなたと共におられます1」。
1:29すると、彼女はこの言にひどく戸惑い、これはどういうあいさつなのかと思い巡らした。
1:30御使いは彼女に言った、「マリヤよ、恐れてはなりません.あなたはの御前に恵みを得たからです。
1:31見よ、あなたは胎内に身ごもって男の子を産みます.の名を1イエスと呼びなさい。
1:32は大いなる者となり、1いと高き者と呼ばれ、なるの父祖2ダビデの王座を与えられます.
1:33はヤコブの家を永遠に1支配し、2王国は終わることがありません」。
1:34そこで、マリヤは御使いに言った、「わたしは男の人を知らないのに、どうしてそのようなことがあるのでしょうか?」
1:35御使いは彼女に答えて言った、「1聖霊があなたに臨み、いと高き者の力があなたを2覆うでしょう.それゆえ、生まれる3聖なる者は、神の子と呼ばれます。
1:36見よ.あなたの親族エリサベツも、年老いているのに、男の子を身ごもっています.彼女は不妊の女と言われていたのに、今や六か月目です.
1:37なぜなら、の言葉21不可能なことはないからです」。
1:38マリヤは言った、「ご覧ください、わたしはのはしためです.あなたのお言葉どおり、わたしに成りますように」。そこで、御使いは彼女から去った。
1:39そのころマリヤは立って、急いで山地にあるユダの町へ行き、
1:40ザカリヤの家に入って、エリサベツにあいさつした。
1:41エリサベツがマリヤのあいさつを聞いた時、彼女の胎内で1赤子が躍り、エリサベツは聖霊2満たされた。
1:42そして、彼女は声を上げ、大声で叫んで言った、「あなたは女の中で1祝福されています.あなたの胎の2実も祝福されています!
1:43わたしの1の母君が、わたしの所に来られるとは、どうしたことでしょう?
1:44見てください.あなたのあいさつの声がわたしの耳に入ると、赤子がわたしの胎内で喜んで躍りました。
1:451,2信じた女は幸いです.3が彼女に語られた事柄は、必ず成し遂げられるからです」。
1:46すると、マリヤは言った、「1わたしの魂は2大きく表現します.
1:47わたしの霊は、わたしの救い主なるの中で1歓喜しました.
1:48は、ご自身のはしための卑しい身分を顧みてくださったからです。ご覧なさい.今から後、すべての世代の人が、わたしを幸いな者と言うでしょう.
1:491力ある方が、わたしのために大いなる事をしてくださったからです.の御名は聖です。
1:50また1あわれみは、代々に至るまで、を畏れる者の上にあります。
1:51は、御腕をもって力ある事を行なわれました.は、心の思いが高ぶっている を散らされました。
1:52は、権力ある者をその王座から引き下ろし、低い者を高く上げられました.
1:53は、飢えている者を良いもので満たし、富んでいる者をむなしく帰されました。
1:54は、永遠にあわれみを覚えて、のしもべイスラエルを助けられました.
1:55がわたしたちの父祖、すなわち、アブラハムと彼の子孫に1語られたとおりです」。
1:56こうして、マリヤは彼女の所におよそ三か月とどまり、そして自分の家に戻った。

C

人-救い主の先駆者の誕生と少年期――1:57-80
1:57さて、エリサベツの出産の月が満ちて、彼女は男の子を産んだ。
1:58すると近所の人たちや親戚は、が彼女に対してのあわれみを大きく現されたことを聞いて、彼女と共に喜んだ。
1:59八日目になったので、幼子を割礼するために人々が来て、父の名にちなんでザカリヤと名づけようとした。
1:60しかし、彼の母は、「いいえ、彼をヨハネと名づけなければなりません」と言った。
1:61彼らは彼女に、「あなたの親戚のうちには、このような名のついた者はだれもいません」と言った。
1:62そこで、彼らは父親に、その子に何という名をつけたいのかと身振りで尋ねた。
1:63彼は書き板を持って来させ、「その名はヨハネ」と書いた。そこで、彼らはみな驚いた。
1:64すると、彼の1口はたちまち開き、その舌はゆるみ、彼は語り出してをほめたたえた。
1:65そして、彼らの周りに住んでいるすべての人に畏れが臨んだ.そしてユダヤの山地一帯に、これらの1事がすべて言い広められた。
1:66これを聞いたすべての人は、それを心にとめて、「この幼子はどんな者になるのだろう?」と言った。の御手が、まことに彼と共にあったからである。
1:67また、彼の父ザカリヤは、聖霊1満たされ、預言して言った、
1:68「ほむべきかな、イスラエルのであるご自身の民を訪れ、彼らのために1贖いを成し遂げ、
1:69のしもべダビデの家に、わたしたちのために1救いの角を起こされました.
1:70それは、2昔からの聖なる預言者たちの口を通して、1語られたとおりです.
1:71わたしたちの敵から、またわたしたちを憎むすべての者の手から救い、
1:72わたしたちの父祖に1あわれみを施し、2の聖なる契約を覚え、
1:73すなわち、がわたしたちの父祖アブラハムに誓われた1誓いを覚え、
1:74わたしたちが敵の手から救い出されて、
1:75生涯、の御前に1聖と義の中で、に恐れなく2仕えるようにしてくださいます。
1:76幼子よ、あなたも、いと高き方の預言者と呼ばれる.あなたは1に先立って行き、の道を2備え、
1:771罪の赦しによって、の民に救いの知識を与えます.
1:78わたしたちののあわれみ深い慈しみのゆえに、昇る1太陽が高い所からわたしたちを訪れ、
1:79暗やみの中に、また死の影の中に座っている者に輝き、わたしたちの足を平安の道へと導きます」。
1:80こうして幼子は成長し、1霊において強くなった.そして彼は、イスラエルに自分を現す日まで荒野にいた。

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