11:5 | イエスは、マルタとその妹とラザロとを愛しておられた。 |
11:6 | イエスは、ラザロが病気だと聞いてからも、なおその所に二日とどまられた。 |
11:7 | この後、彼は弟子たちに、「もう一度ユダヤへ行こう」と言われた。 |
11:8 | 弟子たちは彼に1言った、「ラビ、ユダヤ人があなたを石打ちにしようとしたばかりなのに、あなたはまたそこへ行かれるのですか?」 |
11:9 | イエスは答えられた、「昼は十二時間あるではないか? だれでも昼間歩けば、つまずくことはない.この世の光を見るからである。 |
11:10 | しかし、だれでも夜歩けば、つまずく.光がその人の内にないからである」。 |
11:11 | イエスはこれらの事を話した後、彼らに言われた、「わたしたちの友ラザロが眠っている.しかし、わたしは彼を起こしに行く」。 |
11:12 | 弟子たちは彼に言った、「主よ、眠っているのでしたら、1良くなるでしょう」。 |
11:13 | イエスはラザロが死んだことを言われたのであったが、彼らは、眠って休んでいることを言っておられるのだと思った。 |
11:14 | そこでイエスは、彼らにはっきり言われた、「ラザロは1死んだのだ。 |
11:15 | そして、わたしがそこに居合わせなかったことを、あなたがたのために大いに喜ぶ.それは、あなたがたが信じるためである.さあ、彼の所へ行こう」。 |
11:16 | そこで、1デドモと呼ばれるトマスが、仲間の弟子に言った、「わたしたちも行って、彼と一緒に死のう」。 |
11:17 | イエスが来てご覧になると、ラザロは墓の中にいてすでに四日もたっていた。 |
11:18 | さて、ベタニヤはエルサレムの近くで、およそ1十五スタデヤ離れていた。 |
11:19 | 多くのユダヤ人がマルタとマリヤの所に来て、兄弟のことで彼女たちを慰めていた。 |
11:20 | マルタは、イエスが来られると聞いて、迎えに行った.しかし、マリヤは家の中に座っていた。 |
11:21 | マルタはイエスに言った、「主よ、あなたがもしここにいてくださったなら、わたしの兄弟は死ななかったでしょう。 |
11:22 | しかし、あなたが神に求められることは何でも、神はあなたに与えてくださることを、わたしは今でも知っております」。 |
11:23 | イエスは彼女に言われた、「あなたの兄弟は必ず復活する」。 |
11:24 | マルタは彼に言った、「1終わりの日の復活の時に、彼が復活することは知っております」。 |
11:25 | イエスは彼女に言われた、「わたしは復活であり、命である.わたしの中へと信じる者は、たとえ死んでも生きる. |
11:26 | また、生きていてわたしの中へと信じる者はすべて、決して永遠に死ぬことはない。あなたはこれを信じるか?」 |
11:27 | 彼女は彼に言った、「はい、主よ.1あなたが世に来られるキリスト、神の子であると信じております」。 |
11:28 | 彼女はこう言うと、行ってひそかに妹マリヤを呼び、「先生が来て、あなたを1呼んでおられます」と言った。 |
11:29 | マリヤはこれを聞くと、すぐに立ってイエスの所へ行った。 |
11:30 | さて、イエスはまだ村に入らないで、マルタが出迎えた場所におられた。 |
11:31 | マリヤと共に家にいて、彼女を慰めていたユダヤ人は、マリヤが急に立ち上がって出て行くのを見て、彼女は墓に1泣きに行くのだろうと思い、彼女について行った。 |
11:32 | マリヤはイエスのおられる所に来て、彼を見ると、足もとにひれ伏して、彼に言った、「主よ、あなたがもしここにいてくださったなら、わたしの兄弟は死ななかったでしょう」。 |
11:33 | イエスは彼女が1泣いているのと、彼女と一緒に来たユダヤ人が1泣いているのを見て、彼の霊の中で憤りを覚え、憂えて |
11:34 | 言われた、「あなたがたは彼をどこに置いたのか?」。彼らは彼に言った、「主よ、来てご覧ください」。 |
11:35 | イエスは1涙を流された。 |
11:36 | そこで、ユダヤ人は言った、「見よ、何と彼を愛しておられたことか!」 |
11:37 | しかし、彼らのある者は言った、「盲人の目をあけた方でも、この人を死なないようにすることはできなかったのか?」 |
11:38 | そこで、イエスは再びご自身の内で憤りを覚えて、墓に来られた。それは洞穴であって、それに石が置かれていた。 |
11:39 | イエスは言われた、「その石を取りのけなさい」。死んだ者の姉妹マルタが彼に言った、「主よ、もう臭くなっております.四日もたっていますから」。 |
11:40 | イエスは彼女に言われた、「あなたが信じるなら神の栄光を見ると、わたしはあなたに言ったではないか?」 |