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ヨハネによる福音書 第 四 章

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不道徳な人の必要――命が満足させる――4:1-42

a

渇いている救い主と渇いている罪人――1-8節
4:1イエスがヨハネよりも多くの弟子をつくり、バプテスマしておられるとパリサイ人が聞いたのを、が知られると
4:2イエス自らバプテスマしておられたのではなく、弟子たちがしていたのであるが)、
4:3はユダヤを去って、再びガリラヤへ行かれた。
4:4しかし、はサマリヤを通過しなければならなかった。
4:5そこでは、ヤコブがその子ヨセフに与えた土地に近い、スカルと呼ばれるサマリヤの町に来られた.
4:6そこにはヤコブの1井戸があった。イエスは旅の疲れで、そのまま1井戸のそばに座っておられた.それは2午後六時ごろであった。
4:7そこへ一人のサマリヤの女が水をくみに来た。イエスは彼女に言われた、「わたしに飲ませてください」。
4:8弟子たちは、食物を買いに町へ行っていた。

b

宗教の伝統のむなしさと、命の生ける水の満ちあふれ――9-14節
4:9サマリヤの女はイエスに言った、「ユダヤ人のあなたが、どうしてサマリヤの女のわたしから、飲み物を求められるのですか?」(ユダヤ人は1サマリヤ人と交際していないからである)。
4:10イエスは答えて言われた、「もしあなたがの賜物を知り、また『わたしに飲ませてください』と言うがだれであるかを知ったなら、あなたのほうがに求めたであろう.そうすれば、はあなたに生ける水を与えたであろう」。
4:11その女はに言った、「ご主人さまあなたはくむ物をお持ちにならず、しかも井戸は深いのです.あなたはどこで、その生ける水を手に入れられるのですか?
4:12あなたはわたしたちの父ヤコブよりも偉いのですか? 彼はわたしたちにこの井戸を与え、彼自身も、彼の子たちも、彼の家畜も、ここから飲んだのです」。
4:13イエスは答えて言われた、「1この水を飲む者はだれでも、また渇く.
4:14しかし、わたしが与える水を飲む者はだれでも、決して永遠に渇くことはない.わたしが与える水は、その人の内で泉となって、1永遠の命へとわき出るのである」。

c

生ける水にあずかる道――15-26節

(1)

罪を告白する――15-18節
4:15女はイエスに言った、「ご主人さま、わたしが渇くことがなく、ここにくみに来なくてもよいように、その水をわたしに下さい」。
4:16イエスは彼女に言われた、「行って、1あなたの夫を呼んで、ここに連れて来なさい」。
4:17女は答えて言った、「わたしには夫はいません」。イエスは彼女に言われた、「夫がいないと言ったのはもっともだ.
4:18あなたには1五人の夫がいたが、今いるのはあなたの夫ではないからだ.あなたが言ったことは本当である」。

(2)

人の霊と真実の中で、その霊なる神に触れる――19-24節
4:19女はイエスに言った、「ご主人さま、わたしはあなたが預言者であると見ます。
4:201わたしたちの先祖はこの山で礼拝しましたが、あなたがたは、礼拝すべき場所はエルサレムであると言われます」。
4:21イエスは彼女に言われた、「女よ、わたしを信じなさい.あなたがたがこの山でも、エルサレムでもない所で、を礼拝する時が来ようとしている。
4:22あなたがたは、知らないものを礼拝している.わたしたちは、知っているものを礼拝している.救いはユダヤ人から出るからである。
4:23しかし、真の礼拝者たちが、霊と真実の中でを礼拝する時が来る.そしてそれは今である.はそのようにを礼拝する者を、捜し求めておられるからである。
4:2412であるから、3礼拝する者は、4霊と5真実の中で礼拝しなければならない」。

(3)

イエスがキリストであると信じる――25-26節
4:25女はイエスに言った、「わたしはメシヤキリストと呼ばれる)が来られることを知っております.が来られたなら、すべての事をわたしたちに告げてくださるでしょう」。
4:26イエスは彼女に言われた、「あなたと話している1わたしが、それである」。

d

生ける証しと驚くべき収穫――27-42節
4:27この、弟子たちが戻って来た.そして、イエスが女の人と話しておられるのを不思議に思った.しかしだれも、「何を捜し求めておられるのですか?」とも、「なぜ彼女と話しておられるのですか?」とも言わなかった。
4:28それから、その女は1自分の水がめを置いたまま、町へ行き、人々に言った、
4:29「来て、見てください.わたしの行なったことをすべて、わたしに告げた人がいます。1このキリストではないでしょうか?」
4:30彼らは町から出て、イエスの所に来た。
4:31その間に、弟子たちはイエスに勧めて、「ラビ、召し上がってください」と言った。
4:32しかし、は言われた、「1わたしには、あなたがたの知らない食物がある」。
4:33そこで弟子たちは互いに言った、「だれかがに、何か食べ物を持って来たのだろうか?」
4:34イエスは彼らに言われた、「わたしの食物とは、わたしを遣わされたのみこころを行ない、のみわざを成し遂げることである。
4:35あなたがたは、収穫が来るまでまだ四か月もある、と言うではないか? 見よ、わたしはあなたがたに告げる.目を上げて畑を見なさい.それはすでに色づいて、刈り入れを待っている。
4:36刈る者は賃銀を受けて、2永遠の命1に至る実を集める.それは、まく者と刈る者が共に喜ぶためである。
4:37このことにおいて、『一人がまき、一人が刈る』と言うことわざが本当になる。
4:38わたしはあなたがたを遣わして、あなたがたが労苦しなかったものを刈り取らせた.1他の人たちが労苦して、あなたがたは彼らの労苦にあずかったのである」。
4:39その町の多くのサマリヤ人は、「はわたしの行なったことをすべて、わたしに告げた」と証ししたその女の言によって、イエスの中へと信じた。
4:40そこで、サマリヤ人がイエスの所に来て、自分たちの所にとどまってくださるように求めた.はそこに二日とどまられた。
4:41そしてイエスの言によって、さらに多くの者が信じた。
4:42彼らはその女に言った、「わたしたちが信じるのは、もはやあなたが言ったからではない.わたしたち自身が聞いて、このこそまことに世の救い主であることを知ったからである」。

3

死にかかっている人の必要――命がいやす――4:43-54

a

キリストは戻って来て、弱くてもろい人々の地を訪れる――43-46節前半
4:43二日の後、イエスはそこからガリラヤへ行かれた.
4:44なぜなら、イエスご自身、預言者は自分の故郷では1敬われないことを、証しされたからである。
4:45イエスがガリラヤに入られた時、ガリラヤ人は、がエルサレムで祭りの時に行なわれたすべてを見ていたので、を受け入れた.それは、彼らもその祭りに行っていたからである。
4:46イエスは再び2ガリラヤの1カナに来られた.そこは、が水をぶどう酒にされた所である。

b

死にかかっている弱くてもろい人――46節後半-49節
4:46さて、ある王家の役人がいて、その息子がカペナウムで病気であった。
4:47彼は、イエスがユダヤからガリラヤに来られたことを聞いて、イエスの所へ行き、下って来て息子をいやしてくださるようにと願った.その息子は死にかかっていたからである。
4:48イエスは彼に言われた、「あなたがたは、しるしと不思議を見ないことには、決して信じないであろう」。
4:49その王家の役人はに言った、「ご主人さま、わたしの子供が死なないうちに来てください」。

c

命を与える言葉によって、信じることを通していやされる――50-54節
4:50イエスは彼に言われた、「行きなさい.あなたの息子は生きている」。その人は、イエスが言われたその1言を信じて、帰って行った。
4:51彼が下って行く途中、奴隷たちが彼に出会い、彼の子供は生きていると言った。
4:52そこで彼は、子供が良くなった時刻を尋ねた。彼らは、「昨日の1午後七時に熱が引きました」と言った。
4:53それはイエスが『あなたの息子は生きている』と言われたその時刻であることを、その父親は知った.こうして、彼と彼の全家族は信じた。
4:54イエスはこの1二番目のしるしを、ユダヤからガリラヤへ来た時に行なわれた。

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