12節から26節(12―26節)のこの区分では、奴隷―救い主のいちじくをのろうことと、彼が宮を清めることは、一つにされています。これは、腐敗し反逆するイスラエルの国のさまざまな面を、彼が一度に取り扱われることを示しています。いちじくの木はイスラエルの国の象徴であり(エレミヤ24:2,5,8)、宮はイスラエルと神との関係における中心でした。神によって植えられたいちじくの木として、イスラエルは神のために実を結びませんでした。また神との関係の中心としての宮は、腐敗で満ちていました。ですから、奴隷―救い主は、その実のないいちじくの木をのろい、汚された宮を清められたのです。そのような取り扱いは、第12章9節(12:9)と第13章2節(13:2)で予告されている破壊の前触れと考えられます。
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