この盛大な晩餐は、マタイによる福音書第22章2節から14節(マタイ22:2―14)の婚宴とは異なります。婚宴は、王国の褒賞のためのものです。この盛大な晩餐は、神の全き救いのためのものです。神は「ある人」として、盛大な晩餐、すなわち彼の全き救いを準備されました。そして最初の使徒たちを彼の奴隷として、ユダヤ人を招くために遣わされました(16―17節)。しかし彼らは、土地、家畜、妻など、彼らの富で占有されていたので、彼の招待を断りました(18―20節)。そこで、神は使徒たちを遣わし、大通りの人たち、すなわち、貧しい人、体の不自由な人、盲人、足の不自由な人を招かれました。彼らはその貧しさと悲惨さのゆえに、神の招待を受け入れました(21―22節前半)。しかし神の救いには、もっと多くの人のための余地がありました。そこで彼は奴隷たちをさらに遠く、すなわち道と垣根に象徴される異邦人の世界へ遣わし、異邦人を強いてでも連れて来て、彼の救いの家を満たされます(22―23節.使徒13:46―48.ローマ11:25)、(22節は後半から)。
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