主の死は一面で、24節(24節)に啓示されたように、地に落ちることでした。別の面で、それは木の上に上げられることでした(Iペテロ2:24)。地に落ちることは、多くの実を生み出すためであり、木の上に上げられることは、すべての人を彼ご自身に引き寄せるためでした。彼が地に落ちて生み出された多くの穀粒は、彼が木に上げられて引き寄せられた「すべての人」です。 この章で啓示された主の死は、贖いの死ではなく、生み出す死、再生する死です。この死によって、人性という肉体の殻は破られ、主は三重の目的を達成されました。すなわち、(1) 多くの穀粒を生み出し、すべての人をご自身へと引き寄せる(24、32節)。(2) 神聖な要素、永遠の命を解き放す(23、28節)。(3) この世を裁き、この世の支配者、サタンを追い出す(31節)。わたしたちは彼の死を経験してはじめて、主が達成された三重の目的にあずかることができます。
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