主はここで、ご自身に対するペテロの愛を回復しておられました。ペテロは主を愛する心を持っていましたが、自分の力、自分の天然の力に信頼し過ぎていました。主に対する彼の愛は尊いのですが、彼の天然の力は否まれ、対処されなければなりませんでした。主は、ペテロが徹底的に失敗して、三度もあからさまに主を否むに任せられました(18:17、25、27)。それは、彼の天然の力、彼の自信が対処されるためでした。さらに、ペテロはまさしく率先して、主の召しから後退しました。彼が主を愛しているという彼の天然の自信も、この失敗によって、必ず対処されなければなりませんでした。ですから、彼は幾らか失望していたことでしょう。こういうわけで、主は来て、ご自身に対する彼の愛を回復し、ご自身の召会を牧することを彼に命じ、彼の殉教のために彼を準備されました。それは、彼がもはや、自分の天然の力に信頼して主に従うことがないためでした。
|