本書の前後関係によれば、知恵の言葉とは、神の深い事柄としてのキリストに関する言葉です。神はこのキリストを、わたしたちの分け前のために、あらかじめ定められました(1:24、30.2:6―10)。知識の言葉とは、神と主に関する事柄の一般的な知識を与える言葉です(8:1―7)。知恵の言葉は、おもにわたしたちの霊から出てきたものであり、啓示を通してです。知識の言葉は、おもにわたしたちの理解から出てきたものであり、教えを通してです。前者は後者よりも深いです。しかしながら、この二つは、異言で語ることでもなく、他のどのような奇跡的賜物でもなく、第一の賜物、またその霊の最高の現れとして列記されています。なぜなら、この二つは聖徒たちを啓発し、召会を建造して神の働きを遂行する、最も益ある務め、あるいは奉仕であるからです。
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