あるいは、単一さ。キリストに対する信者たちの単一な心の忠誠、単一な思いの忠信さを指しています。エデンの園で、アダムの妻エバは、蛇、サタンに欺かれました。サタンは疑問を投げかけ、巧妙に神の言葉を破壊することによって、エバを欺きました。こうして彼女は、知識の木へ運び去られ、命の木を食べるという単純さから、そらされました(創3:1―6)。ここコリントに在る召会、キリストに婚約した清純な処女は、ユダヤ教宣教者、サタンの奉仕者たち(15節)によって欺かれました。彼らは別のイエス、異なる霊、異なる福音を宣べ伝えることによって(4節)、神の言葉をひそかに破壊したのです。このひそかに破壊する宣べ伝えのゆえに、コリントの信者たちがユダヤ教宣教者たちの教えによってそらされることを、使徒は恐れました。使徒は、信者たちが彼らの命、彼らのすべてとしての、主イエス・キリストの尊いパースンを、純粋に評価し、愛し、享受することから離されてしまうことを、恐れたのです。ユダヤ教宣教者たちが、信者たちの中に混ざり込んで宣べ伝えた上記の三つの事柄は、サタンから出たものです。
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