これは、その霊が内住しておられる、わたしたちの再生された霊です。その霊は、神が約束された祝福の焦点であって、本書全体で、何度も強調されてきました。わたしたちがその霊を、新約の中心的な祝福として経験し、享受するのは、わたしたちの霊の中でです。ですから、主の恵み、すなわち、すべてを含む霊の満ちあふれる供給が(ピリピ1:19)、わたしたちの霊と共にあることが必要です。 キリスト、その霊、新創造、わたしたちの霊は、神のエコノミーの基本的思想として、本書の中で啓示された四つの基礎的事柄です。キリストは神のエコノミーの中心であり、その霊はキリストの実際です。キリストがその霊を通して、わたしたちの霊の中で実際化される時、わたしたちは新創造となります。ですから、わたしたちの霊は、わたしたちが新創造の命を生きて、神の目的を成就するために絶対に必要です。 本書は、十字架と、十字架につけられる経験を強く強調しています。それは、否定的な項目、例えば律法、肉、「わたし」、宗教の世界、奴隷の身分、のろいを対処して、本書に啓示された積極的な項目、キリスト、その霊、神の子たち、約束の相続人、信仰の家族、新創造、神のイスラエルをもたらすためです。本書の要約した思想はこうです、「キリストの十字架を通して、律法、肉、宗教は終わらせられた。それは、わたしたちがその霊、新創造、わたしたちの霊を獲得するためであり、キリストの実際であるその霊を通して、わたしたちの霊の中で新創造となり、イエスの焼き印を帯びるためであり、わたしたちの霊の中で、主イエス・キリストの恵みを享受するためである」。
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