1ヨハ  2章15節
2:15 1,2世と世にあるものを愛してはいけません。だれでも世を愛するなら、3,4御父への愛は彼の中にありません.
2章15節 フットノート2

このギリシャ語は、次のようにさまざまな事柄に用いられています。マタイ25:34、ヨハネ17:15、使徒17:24、エペソ1:4、啓示録13:8では、神によって創造された一つの体系である物質の宇宙、ヨハネ1:29、3:16、ローマ5:12では、堕落した人類、サタンによって腐敗させられ横領された、サタンの邪悪なこの世の体系の構成要素、Iペテロ3:3では、装飾、装飾品。ここではヨハネ15:19、17:14、ヤコブ4:4でのように、一種の秩序、固定した形式、秩序ある按配を意味します。ですから、この節の世は地を示すのではなく、(神の敵サタンによって立てられた)秩序ある体系を示します。神は、ご自身の目的を成就するために、人を創造して地に住まわせられました。ところが神の敵サタンは、神の創造された人を横領するために、この地上に神に敵対するこの世の体系を形成しました。それは、人の堕落した性質を通して、人の情欲、享楽、追求の中で、人の生活に必要なもの(衣、食、住、交通手段)を放縦することで、宗教、文化、教育、工業、商業、娯楽を使って、人を体系化することによります(参照,ヨハネ12:31のノート2)。このようなサタン的体系の全体は、悪しき者の中に横たわっています(5:19)。この世を愛さないことは、悪しき者に打ち勝つための立場です。ほんの少しでも世を愛するなら、悪しき者がわたしたちを打ち破り、彼に占有する立場を与えます。


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