啓示録  12章1節
12:1 また、大いなるしるしが天に見えた。一人の1女が太陽を着て、月を足の下にし、十二の星の冠を頭にかぶっていた。
12章1節 フットノート1

本書の第一区分は、初めの十一の章から成り、キリストの昇天から永遠までに起こるすべての事柄を含んでいます。第二区分は、後半の十一の章から成り、現在の時代の最後の三年半、すなわち大患難の期間から新天新地の永遠の時代までに起こる、重要でかぎとなる事柄の詳細を与えています。この部分に啓示されている重要でかぎとなる事柄の最初のものは、男の子を産んだ女です。
 この女は「太陽を着て、月を足の下にし、十二の星の冠を頭にかぶって」います。創世記第37章9節(創37:9)で、ヨセフは夢で太陽と月と十一の星を見ましたが、それは彼の父、母、十一人の兄弟たちを象徴していました。その太陽、月、十一の星、それにヨセフ自身は、地上の神の民の全体を象徴しました。その夢の原則に基づいて、ここの太陽、月、十二の星は、地上の神の民全体を象徴しているに違いありません。それがここで、一人の女によって象徴されています。彼女の存在の大部分は、太陽を着ています。太陽は、新約時代の神の民を象徴します。キリストがこの世に来られる前、旧約時代は暗い夜でした。キリストが昇る太陽として高い所から来られた時(ルカ1:78)、太陽の時代が来ました。それより前は、月の時代でした。月は旧約時代の神の民を象徴します。月は女の足の下にあります。なぜなら月の時代は律法の時代であり、それは星のように高く上げられるべきではなかったからです。星は族長たち、律法が与えられる前の神の民を象徴し、それは冠として彼女の頭の上にあります。この三つの時代にある神の民はすべて一緒になって、光を放つこの女を構成します。ですから、彼女は全世代を通じて光を放つ輝く女です。


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