真珠は、死の水の中の貝によって生み出されます。真珠貝が砂粒によって傷つけられると、命の液を砂の周りに分泌し、それを尊い真珠にします。これは、生ける方であるキリストが死の水の中に入って来て、わたしたちによって傷つけられ、彼の命をわたしたちの上に分泌して、わたしたちを神の永遠の表現である建造のための尊い真珠にしてくださることを、描写しています。聖なる都の十二の門が十二の真珠であることは、死に打ち勝ち、命を分泌するキリストによる再生が、その都への入り口であることを象徴します。これは、イスラエルに代表され、護衛する御使いたちの監視の下で、律法の要求を満たします(12節)。 新エルサレムは、三種類の尊い材料で建造されていますが、それは三一の神による建造を象徴します。まず、都そのものとその大通りは純金です(18,21節)。金は、神の神聖な性質のしるしであり、源なる父を象徴します。御父から、その都の実質的存在の要素が生み出されます。第二に、都の十二の門は真珠です。それは、御子の勝利の死と命を与える復活を象徴し、それを通して都に入ることができます。第三に、都の城壁と土台が、宝石で造られています。これは、その霊の働きを象徴し、贖われ、再生された聖徒たちを、神の永遠の住まいのための宝石に造り変えます。それは、彼らが神の浸透する栄光によって、神を団体的に表現するためです。エデンの園では、これら三種類の宝石は、材料として存在しただけですが(創2:11―12)、新エルサレムの都では、これらの尊い材料は、神の永遠の目的を成就するため、すなわち彼の団体の表現を得るために、建造された都となります。
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