十は完全の数です。例えば、十戒は神の全き要求を表します。十日は十分であり、しかも短い期間を象徴します(創24:55.エレミヤ42:7.ダニエル1:12―14)。ここで、苦難の召会の患難は完全で、しかも短いことを象徴しています。しるしとして、これらの十日は、召会がローマ皇帝の下で受けた迫害の十の期間を予言的に示しており、それは第一世紀の後半の皇帝ネロで始まり、第四世紀の前期、コンスタンチン大帝で終わりました。悪魔、サタンのそそのかしによって、ローマ皇帝が全力を尽くして召会を滅ぼし、除き去ろうとした迫害が、どれほど激しいものであったとしても、彼らは召会を屈服させ、根絶することはできませんでした。死んで、再び生きた生けるキリストの召会は、破壊することのできない復活の命によって、勝利をもって迫害を耐え、繁栄し、増殖したことを、歴史が実証しています。
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