啓示録  2章1節
2:1 2エペソに在る召会の使者に1書き送りなさい。3『右手に七つの星を4持つ、七つの金の燭台のただ中を4歩くが、こう言われる。
2章1節 フットノート1

第2章と第3章の七つの書簡は、これらが書かれた当時の七つの召会に、実際にあった状態の記録です。しかし、この書は予言的性質を持つしるしの書ですから、七つの召会の状態もしるしです。これは、七つの時期における召会の進展を、予言的に象徴しています。エペソに在る召会への最初の書簡は、第一世紀の終わりごろ、第一段階の召会の終わりの絵を与えています。スミルナに在る召会への第二の書簡は、第一世紀の終わりから第四世紀の初め、ローマ帝国の迫害下にあった苦難の召会を予表しており、その第四世紀の初めにはローマ帝国の皇帝、コンスタンチン大帝が、召会を皇帝の保護の下にもたらしました。ペルガモに在る召会への第三の書簡は、コンスタンチン大帝がキリスト教を受け入れた時から、第六世紀の後期に法王制が確立した時までの世俗的な召会、この世と結婚した召会を、あらかじめ象徴しています。テアテラに在る召会への書簡は、第六世紀の後期に法王制が制定されてから、キリストが再来されるこの時代の終わり、すなわちキリストの再来までの背教の召会を、予言的に描いています。サルデスに在る召会への第五の書簡は、プロテスタントを予表し、第十六世紀の初期の宗教改革から、キリストの再来までです。ヒラデルヒヤに在る召会への第六の書簡は、兄弟愛の召会、正当な召会生活の回復を予表しています。これは、第十九世紀の初期に兄弟たちが英国で興されてから、すべての宗派と分裂の組織の外側で召会生活を実行し、主が再び現れるまでです。ラオデキヤに在る召会への第七の書簡は、第十九世紀における兄弟たちの堕落した召会生活の徴候を示し、第十九世紀の後期から再来にまで至ります。


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