啓示録  3章5節
3:5 1勝利を得る者は、このように2白い衣を着せられる。わたしは彼の名を、命の4書から決して3消すことはしない。わたしは彼の名を、わたしの御前との御使いたちの前で5言い表す。
3章5節 フットノート3

この節全体は、勝利者たちに対する主の約束です。それは、彼が再来された後、千年王国で成就されます。その名が命の書から消されるというのは、その名がすでに命の書に書かれていたことを示します。命の書は、神が備えておられた祝福にあずかる者たちの名の、神聖な記録です。神に選ばれ、これらの祝福にあずかるようあらかじめ定められたすべての聖徒の名が、この書に書かれています(ルカ10:20)。これらの祝福は、(1) 召会、(2) 千年王国、(3) 永遠の三つの段階にあります。召会の段階の祝福は、赦し、贖い、再生、永遠の命、神聖な性質などで、これは初期の部分です。その名が命の書に書かれている神の選ばれた者たちはみな、これらの初期の部分の分け前を持って、彼らの霊的生活を始めます。彼らが神の供給する恵みと協力するなら、召会時代に命を成熟させるでしょう。そしてこの命における早期の成熟は、主が戻って来られる時に、主が彼らに与えられる賞を構成するでしょう。その賞は千年王国に入ることであり、その段階における神聖な祝福にあずかることです。例えば、主の喜びと安息(マタイ25:21,23ヘブル4:9―11)、諸国民を支配することなど(2:26―2720:4,6)、それは、神が選んだ者たちを、召会時代に主と共に前進させるための励ましとして用意されたものです。しかしながら、彼の選ばれた者たちの多くは、神の赦し、贖い、永遠の命、神聖な性質などを受けた後、神の恵みに協力して彼と共に前進しようとしません。そのために、彼らは召会時代に命において成熟することができません。こうして彼らは、主の再来の時に千年王国に入り、賞としてその時代の神聖な祝福にあずかる用意ができていません。ですから、千年王国の期間、彼らの名は命の書から消されるのです。千年王国の期間中、彼らは主の訓練を受けて命が成長し、成熟に達した上で、永遠の段階における神聖な祝福にあずかります。例えば、神の永遠の臨在を伴った永遠の祭司職、永遠の王職(22:3―5)、新エルサレム、命の木(22:14)、命の水(22:17)などにあずかります。その時には、彼らの名は命の書に再び書かれるはずです。これは神に選ばれ、その名が命の書に書かれ、召会の段階で神聖な祝福にあずかったすべての人は「決して永遠に滅びない」(ヨハネ10:28)、すなわち、彼らは決して永遠の神聖な祝福を失うことはないことを意味します。しかし、召会時代に主と協力しない人たちは、千年王国の間、経綸上の主の懲らしめを受け、その段階での神聖な祝福にあずかり損ないます。


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