マタイによる福音書 第 十二 章
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IV

王は拒絶される――12:1―27:66

A

拒絶が確立される――12:1-50

1

拒絶の理由――1-14節
12:11そのころ、イエスは安息日に麦畑を通られた。弟子たちは空腹になったので、麦の穂を摘んで食べ始めた。
12:2パリサイ人はこれを見てに言った、「ご覧なさい、あなたの弟子たちが、安息日に1してはならないことをしています」。
12:3イエスは彼らに言われた、「あなたがたは、2ダビデが飢えた時、共にいた者たちと何をしたか、1読んだことがないのか?
12:4彼はの家へ入り、祭司のほか、彼も共にいた者たちも食べてはならない供えのパンを、彼らは食べたではないか。
12:5またあなたがたは、安息日に宮にいる祭司たちが安息日を犯しても罪にはならないことを、律法で1読んだことがないのか?
12:6しかし、わたしはあなたがたに言う.1宮よりも大いなるものがここにいる。
12:7また、『わたしが求めるのはあわれみであって、いけにえではない』とはどういう意味かを知っていたなら、あなたがたは罪のない人を罪定めしなかったであろう。
12:8人の子1安息日のである」。
12:9それからイエスはそこを去って、彼らの会堂に入られた。
12:10すると見よ、そこに1手のなえた人がいた。人々はに尋ねて言った、「安息日にいやしてもよいでしょうか?」。それは、彼らがを訴えるためであった。
12:11イエスは彼らに言われた、「あなたがたのうちのだれかが、一匹の羊を持っていて、それが安息日に穴に落ちたなら、それをつかんで引き上げてやらないだろうか?
12:12人は羊よりも、どれほど貴重なことであろう! だから、安息日に良いことを行なってもよいのである」。
12:13そしてはその人に、「手を伸ばしなさい」と言われた。彼は手を伸ばした.するとそれは1治って、もう一方の手のように良くなった。
12:14しかし、パリサイ人は出て行って、どのようにに敵対して、1殺そうかと相談した。

2

拒絶は王を異邦人に向かわせる――15-21節
12:15イエスそれを知って、そこから退かれた。すると、多くの人がについて来たので、は彼らをみないやされた.
12:16そして、ご自分のことを知らせないようにと命じられた.
12:17それは、預言者イザヤによって語られたことが成就するためである.それはこう言っている、
12:18「見よ、わたしが選んだわたし1しもべわたしの魂が喜ぶわたしの愛するわたしわたしの上に置く.3異邦人に2公義を告げ知らせる。
12:19は争わず叫ばず、大通りでの声を聞く者もいない。
12:20は公義を勝利へもたらすまで、1傷んだ葦を折ることなく、煙っている2灯心を消すこともない。
12:21異邦人はの御名に望みを置く」。

3

拒絶の極み――22-37節
12:22その時、悪鬼にとりつかれている、1目が見えず口の利けない人が、イエスの所に連れて来られた.イエスは彼をいやされたので、その口の利けない人は語るようになり、見えるようになった。
12:23群衆はみな驚いて言った、「この人は、1ダビデのではないだろうか?」
12:24しかし、パリサイ人はこれを聞いて言った、「この者が悪鬼どもを追い出すのは、悪鬼どものかしら、1ベルゼブルによる以外にない」。
12:25イエスは彼らの思いを知って、彼らに言われた、「自ら分かれ争う国はみな荒廃するし、自ら分かれ争う町や家はみな立ち行かない。
12:26もし、サタンがサタンを追い出すとしたら、彼は自ら分かれ争うのである。それではどうして、彼の1王国は立ち行くだろう?
12:27もし、わたしがベルゼブルによって悪鬼どもを追い出すとしたら、あなたがたの子たちは、だれによってそれらを追い出すのか? だから、彼らがあなたがたを裁く者となるであろう。
12:28しかし、わたし1によって悪鬼どもを追い出しているのであれば、2の王国はあなたがたに臨んでいるのである。
12:292強い人の1家に入って、彼の3家財を略奪するには、まずその人を4縛り上げるのでなければ、どうしてそれができようか? 縛ってはじめて、彼の家を徹底的に略奪するのである。
12:301わたしと共にいない者は、わたしに敵対するのであり、わたしと共に集めない者は、散らすのである。
12:31だから、わたしはあなたがたに言う.人のあらゆる罪や冒とくは赦されるであろう.しかし、1その霊を冒とくすることは赦されない。
12:32また、人の子に逆らう言を語ったとしても、だれでも赦されるであろう.しかし、1聖霊に逆らって語る者は、この2時代であろうと来たるべき時代であろうと、だれも赦されることはない。
12:33木を良いとするなら、その実も良いとし、木を腐ったものとするなら、その実も腐ったものとしなさい.木はその実1によって知られるのである。
12:34まむしの子らよ、あなたがたは邪悪であるのに、どうして良いことを語ることができようか? なぜなら、心にあふれ出たものを、口が語るからである。
12:35良い人は良い倉から良いものを取り出し、悪い人は悪い倉から悪いものを取り出す。
12:36わたしはまたあなたがたに言う.人は自分が語るすべての1無益な言について、裁きの日に言い開きをしなければならない。
12:37というのは、あなたは1自分の言によって義とされ、自分の言によって罪に定められるからである」。

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