ヤコブの手紙 第 一 章
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筆者: 神と主イエス・キリストの奴隷.彼は主の肉親の兄弟である(1:1.マタイ13:55)。
執筆年代: おそらくA.D.50年ごろ.この書簡で召会の衰退が取り扱われていないことからみて、召会の衰退の前であろう。
執筆場所: ヤコブがエルサレムから離れたことがないことからみて、おそらくエルサレムであろう。
受取人: 散らされている十二部族(参照、1:1とフットノート3と4)。
主題:クリスチャンの実行上の完成

C

自由の完全な律法にしたがい、植えられた御言葉によって、神を畏れる生活を送る――1:19-27
1:19わたしの愛する兄弟たちよ、1このことを、あなたがたは知っています.しかし、すべての人は、聞くに速く、2語るに遅く、怒るに遅くあるべきです.
1:20なぜなら、1人の怒りはの義を全うするものではないからです。
1:21そこで、すべての汚れとあふれる悪意を捨て去り、1植えられた御言を柔らかい心で受け入れなさい.それは、あなたがたの2魂を救うことができます。
1:22そして御言を行なう人となりなさい.自分を欺いて、ただ聞くだけの者となってはいけません。
1:23御言を聞いても行なわない者がいるなら、その人は、生まれつきの自分の顔を、鏡でよくよく眺めるような者です.
1:24彼は自分を見ても、立ち去ると自分がどんな者であるか、たちまち忘れてしまいます。
1:25しかし、2完全な律法、すなわち自由の律法1一心に見つめて、その中に居続ける人は、聞いて忘れてしまうのではなく、わざを行なう人となります.そのような人は、行ないによって祝福されます。
1:26もし人が、自分自身を1信仰深いと考えていて、しかも2舌を制することをしないで、自分の心を欺いているなら、その人の1信仰生活はむなしいものです。
1:27わたしたちのまたの御前に純粋で汚れのない信仰生活とは、患難にある1みなしごや、やもめを訪問し、自分自身を守って3世に2汚されないことです。

D

兄弟たちの間で人を分け隔てしない――2:1-13
2:1わたしの兄弟たちよ、2わたしたちの栄光の1主イエス・キリストの信仰を持ちながら、人を分け隔てしてはいけません。
2:2例えば、あなたがたの1会堂に、金の指輪をはめ、きらびやかな服装をした人が入って来たとします.また、よごれた服装をした貧しい人も入って来たとします.
2:3すると、きらびやかな服装をした人に目をとめて、「あなたは、ここの良い場所にお座りください」と言い、貧しい人には、「あなたは、あそこに立っていなさい」とか、「わたしの足台の下に座っていなさい」と言うなら、
2:4あなたがたは自分たちの2間で1差別していることになり、邪悪な考え方を持つ裁判官となっているのではありませんか?
2:5わたしの愛する兄弟たちよ、よく聞きなさい.1この世の貧しい人たちを選んで、信仰に富む者とし、またご自身3愛する人たちに約束された2王国の相続人とされたのではありませんか?
2:6それなのに、あなたがたは貧しい人たちを卑しめました。あなたがたをしいたげたり、1法廷に引いて行ったりするのは、富んでいる人たちではありませんか?
2:72あなたがたがその名で呼ばれている1尊い御名を冒とくしているのは、彼らではありませんか?
2:8もし、あなたがたが本当に聖書にしたがって、「自分自身のように、あなたの隣人を2愛しなさい」との1最も尊い律法を全うしているなら、それは良いことです.
2:9しかし、もし人を分け隔てするなら、あなたがたは罪を1犯すのであり、律法によって違犯者と断定されます。
2:10というのは、1律法全体を守ったとしても、一点につまずくなら、すべてを犯したことになるからです。
2:11「姦淫するな」と言われたは、また「殺すな」とも言われました。そこで、たとえ姦淫はしなくても、人を殺すなら、あなたは律法の違犯者となるのです。
2:122自由の律法によって裁かれる者として、1そのように語り、またそのように行ないなさい。
2:13あわれみを示さなかった者には、あわれみのない裁きが下されます.あわれみは裁きに1打ち勝つのです。

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