16 |
体が曲がった女を安息日にいやす――13:10-17 |
13:10 | イエスは安息日に、ある会堂で教えておられた。 |
13:11 | すると見よ、十八年間、1病の霊にとりつかれている女がいた.彼女は2腰が曲がっていて、真っすぐ立つことが全くできなかった。 |
13:12 | イエスは彼女を見て、ご自分の所に呼び、彼女に言われた、「女よ、あなたはこの病から解放された」。 |
13:13 | そして、彼が両手を彼女の上に置かれると、彼女はたちまち真っすぐになり、神に栄光を帰し始めた。 |
13:14 | ところが会堂管理人は、1イエスが安息日にいやしたことで憤慨し、群衆に言った、「働いてよい日は六日間ある.だからその間に来て、いやしてもらいなさい.安息日はいけない」。 |
13:15 | しかし、主は彼に答えて言われた、「1偽善者よ! あなたがたはみな安息日に、自分の牛やろばを飼葉桶から解いて連れて行き、水を飲ませはしないだろうか? |
13:16 | この女はアブラハムの1娘なのに、見よ、2サタンが十八年も縛っていたのだ.3安息日に、この束縛から解かれるべきではないのか?」 |
13:17 | イエスがこう言われると、彼に反対しているすべての者は恥じ入った.そして群衆はみな、彼によってなされていたすべての栄光ある事を、大いに喜んだ。 |
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17 |
神の王国はからし種やパン種のようなものであると教える――13:18-21 |
13:18 | 1イエスは言われた、「神の王国は何に似ているか? わたしはそれを何にたとえようか? |
13:19 | それは一粒のからし種のようなものである.人がそれを取って、自分の庭にまくと、それは生長して木になり、空の鳥がその枝に巣を作った」。 |
13:20 | 彼はまた言われた、「神の王国を何にたとえようか? |
13:21 | それはパン種のようなものである.女がそれを取って、三升の粉の中に隠すと、全体が発酵した」。 |
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18 |
神の王国へ入ることについて教える――13:22-30 |
13:22 | イエスは町々や村々を教えながら行き巡り、エルサレムへの旅路を進めておられた。 |
13:23 | すると、ある人が彼に、「主よ、救われる人は少ないのですか?」と言った。 |
13:24 | イエスは人々に言われた、「努力して、1狭い門を通って入りなさい.わたしはあなたがたに言う.多くの人は入ろうとするが、2できないからである。 |
13:25 | ひとたび、家の主人が起き上がって戸を閉めてしまったなら、あなたがたが外に立って戸をたたき始め、『主よ、開けてください』と言っても、彼はあなたがたに答えて言うであろう、『わたしはあなたがたを知らないし、あなたがたがどこから来たのかも知らない』。 |
13:26 | その時あなたがたは、『わたしたちはあなたの御前で食べ飲みし、あなたはわたしたちの大通りで教えてくださいました』と言い出すであろう。 |
13:27 | すると、彼は言われる、『わたしはあなたがたに言う.あなたがたがどこから来たのか知らない。不義な働き人よ、みなわたしから立ち去れ』。 |
13:28 | あなたがたは、アブラハム、イサク、ヤコブや、すべての預言者を2神の王国の中に見るが、あなたがたは外に放り出されて、そこで1泣き叫んだり歯がみしたりするであろう。 |
13:29 | 人々は東と西から、また北と南から来て、神の王国で食卓に着くであろう。 |
13:30 | 見よ、1後の者が先になり、2先の者が後になるであろう」。 |
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妨げられることなくエルサレムに向かって旅をする――13:31-35 |
13:31 | その時、何人かのパリサイ人が来て、イエスに言った、「ここから出て行きなさい.ヘロデがあなたを1殺そうとしているからです」。 |
13:32 | イエスは彼らに言われた、「行って、あのきつねに言いなさい、『見よ、わたしは1今日も明日も悪鬼どもを追い出し、いやしを行ない、三日目に2全うされる』。 |
13:33 | しかし、わたしは今日も明日もその次の日も、1旅をしなければならない.預言者がエルサレムの外で死ぬことは、ふさわしくないからである。 |
13:34 | エルサレム、エルサレム、1預言者たちを殺し、おまえに遣わされた者たちを石打ちにする者よ! めんどりが自分のひなを翼の下に集めるように、わたしはいくたび、おまえの子供たちを集めようとしたことであろう! しかし、おまえたちは応じようとしなかった。 |
13:35 | 見よ、おまえたちの1家は、おまえたちに残される。わたしはおまえたちに言う.『主の御名の中で来られる方は、ほむべきかな!』と言う時が来るまで、おまえたちは決してわたしを見ることはない」。 |
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水腫の人を安息日にいやす――14:1-6 |
14:1 | さて、イエスがある安息日に、パンを食べようとパリサイ人の指導者の家に入って行かれた時、人々は彼を1うかがっていた。 |
14:2 | すると見よ、1水腫を患っている人が彼の御前にいた。 |
14:3 | イエスは、その律法学者とパリサイ人に語って、「安息日にいやすのはよいかどうか?」と言われた。 |
14:4 | しかし、彼らは黙っていた。イエスは彼を抱えていやし、帰された。 |
14:5 | そして彼らに言われた、「あなたがたのうちだれが、1ろばか牛を持っていて、それが井戸に落ちても、安息日だからといって、直ちに引き上げないだろうか?」 |
14:6 | 彼らはこの事に答えることができなかった。 |
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招かれた者と招く者に教える――14:7-14 |
14:7 | イエスは、招かれた人たちが上座を選んでいる様子に気づいて、彼らに一つのたとえを話して言われた、 |
14:8 | 「あなたが婚宴に招かれた時、上座に着いてはいけない.あなたより身分の高い人が、招かれているかもしれない. |
14:9 | あなたと彼を招いた人が来て、『この方にその座を譲ってください』と言うなら、その時あなたは恥をかいて、末座に着くことになるであろう。 |
14:10 | あなたは招かれる時、行って末座に着きなさい.そうすれば、あなたを招いた人が来て、『友よ、もっと上座に進んでください』と言うであろう。その時、あなたは一緒に食卓に着いているすべての人の前で、面目を施すことになる。 |
14:11 | なぜなら、自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるからである」。 |
14:12 | イエスはまた、ご自分を招いた人にも言われた、「あなたが朝食や晩餐を設ける時、あなたの友人、兄弟、親類、裕福な隣人を招いてはいけない.そうでないと、彼らもあなたをお返しに招いて、あなたに返礼をするであろう。 |
14:13 | 宴席を設ける時は、1貧しい人、体の不自由な人、足の不自由な人、盲人を招きなさい. |
14:14 | そうすればあなたは祝福される.なぜなら、彼らはあなたにお返しをするものが何もないからである.1義人の復活の時に、あなたは返礼を受けることになる」。 |
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