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4 |
無力な人の必要――命が生かす――5:1-47 |
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a |
宗教が律法を守ることの不十分さと、御子が命を与えることの十分さ――1-9節 |
5:1 | この事の後、ユダヤ人の祭りがあったので、イエスはエルサレムに上られた。 |
5:2 | エルサレムには、1羊の門の近くに一つの池があり、ヘブル語で2ベテスダと呼ばれていて、そこには3五つの回廊がある。 |
5:3 | 1これらの中に、大勢の病んでいる人、盲人、足の不自由な人、体の麻ひした人が横たわって、2水が動くのを待っていた。 |
5:4 | というのは、1御使いがときどきその池に下りて来て、その2水をかき立てたからである.水がかき立てられた後、真っ先に入り込む者は、患っていたどんな病も3良くなったのである。 |
5:5 | そこに1ある人がいて、三十八年間、病の中にあった。 |
5:6 | イエスはこの人がそこに横たわっているのを見、また彼がすでに長い間その状態にあったことを知って、「1良くなりたいのか?」と言われた。 |
5:7 | その病人は彼に答えた、「1ご主人さま、2水がかき立てられる時、わたしを池の中に入れてくれる人がいないので、わたしが行こうとしている間に、別の人が先に入ってしまうのです」。 |
5:8 | イエスは彼に言われた、「起きなさい.あなたの1床を取り上げて歩きなさい」。 |
5:9 | すると、たちまちその人は1良くなり、2彼の床を取り上げて歩いた。その日は安息日であった. |
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b |
宗教は命に敵対する――10-16節 |
5:10 | そこで、ユダヤ人はそのいやされた者に言った、「安息日だ.あなたが床を取り上げるのは1よくない」。 |
5:11 | しかし彼は答えた、「わたしを良くしてくださった方が、『あなたの床を取り上げて歩きなさい』と言われたのです」。 |
5:12 | 彼らは、「『あなたの床を取り上げて歩きなさい』と言ったその人はだれか?」と彼に尋ねた。 |
5:13 | いやされた人は、それがだれであるか知らなかった.その場に群衆がいたので、イエスは退いておられたからである。 |
5:14 | この事の後、イエスは彼を宮の中で見つけて、彼に言われた、「見よ、あなたは良くなった.1もう罪を犯してはいけない.もっと悪いことがあなたに起こらないためである」。 |
5:15 | その人は行って、自分を良くしてくださった方はイエスであると、ユダヤ人に告げた。 |
5:16 | このためにユダヤ人は、イエスを迫害し、1殺そうと思った.それは、彼がこの事を安息日に行なわれたからである。 |
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c |
御子は、命を与え裁きを執行することで、御父と等しい――17-30節 |
5:17 | イエスは彼らに答えられた、「わたしの父は今に至るまで1働いておられる.だから、わたしも働いているのである」。 |
5:18 | このためにユダヤ人は、ますます1彼を殺そうと思った.なぜなら、彼は安息日を破っただけでなく、神をご自分の父と呼んで、ご自身を2神と等しくされたからである。 |
5:19 | イエスは彼らに答えて言われた、「まことに、まことに、わたしはあなたがたに言う.子は、父が行なわれることを見ないでは、自分から何もすることができない.父が行なわれることは何であれ、子も同じように行なう。 |
5:20 | 父は子を愛して、彼ご自身が行なわれるすべての事を子に示される.また、これらよりもさらに大いなるわざを子に現されるので、あなたがたは驚くであろう。 |
5:21 | 父は死人を起こし、彼らに命を与えられるように、子も自分が与えたい人に命を与える。 |
5:22 | 父はだれをも裁くことはない.彼はすべての裁きを子にゆだねられた. |
5:23 | それは、すべての人が父を尊ぶのと同じように、子を尊ぶためである。子を尊ばない者は、子を遣わされた父を尊ばない。 |
5:24 | まことに、まことに、わたしはあなたがたに言う.わたしの言を聞いて、わたしを遣わされた方を信じる者は、1永遠の命を持っており、また2裁きを受けることがなく、3死から命へ移っているのである。 |
5:25 | まことに、まことに、わたしはあなたがたに言う.1死人が神の子の声を聞き、そして聞く者が1生きる時が来る.それは今である。 |
5:26 | 父は、ご自身の中に命を持っておられるように、子にも与えて、彼自身の中に命を持つようにしてくださった. |
5:27 | そして、彼は1人の子であるので、彼に裁きを行なう権威を与えられた。 |
5:28 | このことに驚いてはならない.時が来ると、1墓の中にいる者がすべて彼の声を聞いて、 |
5:29 | 出て来る.善を行なった者は1命の復活に、2悪を行なった者は3裁きの復活に入る。 |
5:30 | わたしは自分からは何も行なうことができない.わたしは聞くとおりに裁く.そしてわたしの裁きは正しい.なぜなら、わたしは自分の意志を求めないで、わたしを遣わされた方のみこころを求めるからである。 |
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d |
御子の四重の証し――31-47節 |
5:31 | もしわたしが自分自身について証しするなら、わたしの証しは真実ではない。 |
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(1) |
バプテスマのヨハネの証し――32-35節 |
5:32 | わたしについて証しする者がほかにいる.彼がわたしについて行なう証しは真実であることを、わたしは知っている。 |
5:33 | あなたがたはヨハネに人を遣わしたが、彼は1真理について証しをした。 |
5:34 | しかし、わたしは人から出た証しを受けない.わたしがこれらの事を言うのは、あなたがたが救われるためである。 |
5:35 | 彼は燃えて輝くともし火であり、あなたがたは、彼の光の中でしばらくの間、大いに喜ぼうとした。 |
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(2) |
御子のわざの証し――36節 |
5:36 | しかし、わたしにはヨハネよりも大きい証しがある.父がわたしに成し遂げるようにと与えられたわざ、すなわち、わたしが行なっているわざそのものが、わたしについて、父がわたしを1遣わされたことを証しするからである。 |
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(3) |
御父の証し――37-38節 |
5:37 | また、わたしを遣わされた父は、わたしについて1証しされた。あなたがたは、まだ彼の声を聞いたことがなく、彼の形を見たこともない. |
5:38 | またあなたがたは、彼の言を自分の内に住まわせていない.彼が遣わされた者を、あなたがたは信じないからである。 |
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(4) |
聖書の証し――39-47節 |
5:39 | あなたがたは1聖書を調べている.それは、その中に永遠の命があると思っているからである.しかし聖書は、わたしについて証しをするのである。 |
5:40 | しかもあなたがたは、命を得るために1わたしに来ようとはしない。 |
5:41 | わたしは人からの栄光を受けない。 |
5:42 | しかし、わたしはあなたがたを知っている.すなわち、あなたがたの内には神の愛がないのである。 |
5:43 | わたしは1わたしの父の御名の中で来たが、あなたがたはわたしを受け入れない.もし他の者が自分の名の中で来るなら、あなたがたは彼を受け入れるであろう。 |
5:44 | あなたがたは互いに栄光を受け、そして唯一の神からの栄光を求めないなら、どうして信じることができようか? |
5:45 | わたしがあなたがたを父に訴えると思ってはならない.あなたがたを訴える者は、あなたがたが望みを置いているモーセである。 |
5:46 | もしあなたがたがモーセを信じたのであれば、わたしを信じたはずである.なぜなら、彼はわたしについて書いたからである。 |
5:47 | しかし、彼の書いたものを信じないのであれば、どうしてわたしの言葉を信じるだろうか?」 |
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