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ヤコブの手紙 第 一 章

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筆者: 神と主イエス・キリストの奴隷.彼は主の肉親の兄弟である(1:1.マタイ13:55)。
執筆年代: おそらくA.D.50年ごろ.この書簡で召会の衰退が取り扱われていないことからみて、召会の衰退の前であろう。
執筆場所: ヤコブがエルサレムから離れたことがないことからみて、おそらくエルサレムであろう。
受取人: 散らされている十二部族(参照、1:1とフットノート3と4)。
主題:クリスチャンの実行上の完成

I

序言――散らされている十二部族へ――1:1
1:12主イエス・キリストの奴隷1ヤコブから、4散らされている3十二部族へ.5喜びなさい!

II

クリスチャンが完成されることでの実行上の美徳――1:2―5:20

A

信仰によって試練を耐え忍ぶ――1:2-12
1:2わたしの兄弟たちよ、さまざまな1試練に陥る時はいつでも、それをすべて喜ばしいことと思いなさい.
1:3あなたがたが知っているとおり、あなたがたの1信仰は、試されることによって忍耐を生み出します。
1:4そして忍耐を完全に働かせなさい.それは、あなたがたが1完全で整えられて、何一つ欠けたところのない者となるためです。
1:5しかし、もしあなたがたのうちで、1知恵に欠ける者がいるなら、すべての人に3惜しみなく、また4とがめることなく与えられる2求めなさい.そうすれば与えられます。
1:6しかし、何事も1疑うことなく、信仰をもって求めなさい.なぜなら、疑う者は風に吹き回されて揺れ動く、海の大波のようであるからです。
1:7そのような人は、から何かを受けると思ってはなりません.
1:8彼は1二心の者であって、そのすべての道において定まりがありません。
1:9また身分の低い兄弟は、自分が2高くされていることを1誇りとし、
1:10また1富んでいる者は、自分が低くされていることを誇りとしなさい.というのは、富んでいる者は、草の花のように過ぎ去るからです。
1:111太陽が昇って2焦げつくように熱くなり草を枯らすと、花は散り、その美しい姿は滅びます.そのように、3富んでいる者も、追求している半ばに消え去ります。
1:121試練を耐え忍ぶ人は幸いです.なぜなら、試されて2良しと認められた者は、ご自身5愛する者たちに約束された4命の3冠を受けるからです。

B

神から生まれた者として、誘惑に抵抗する――1:13-18
1:13だれでも1誘惑されるとき、この誘惑はからであると言ってはなりません.が悪に2誘惑されるはずはなく、彼自らだれをも3誘惑することがないからです。
1:14むしろ、人が誘惑されるのは、それぞれ自分の欲に引かれ、それにそそのかされるときです.
1:15そして、欲がはらんで1罪を生み、罪が熟して死をもたらします。
1:16わたしの愛する兄弟たちよ、欺かれてはなりません。
1:17すべての良い1贈り物とあらゆる完全な1賜物は、上から、2光のから下って来ます.には3移り変わりや、回転の影はありません。
1:183定めにしたがって、2真理の言によってわたしたちを1生み出し、わたしたちがの被造物の中で4初穂となるようにしてくださいました。

C

自由の完全な律法にしたがい、植えられた御言葉によって、神を畏れる生活を送る――1:19-27
1:19わたしの愛する兄弟たちよ、1このことを、あなたがたは知っています.しかし、すべての人は、聞くに速く、2語るに遅く、怒るに遅くあるべきです.
1:20なぜなら、1人の怒りはの義を全うするものではないからです。
1:21そこで、すべての汚れとあふれる悪意を捨て去り、1植えられた御言を柔らかい心で受け入れなさい.それは、あなたがたの2魂を救うことができます。
1:22そして御言を行なう人となりなさい.自分を欺いて、ただ聞くだけの者となってはいけません。
1:23御言を聞いても行なわない者がいるなら、その人は、生まれつきの自分の顔を、鏡でよくよく眺めるような者です.
1:24彼は自分を見ても、立ち去ると自分がどんな者であるか、たちまち忘れてしまいます。
1:25しかし、2完全な律法、すなわち自由の律法1一心に見つめて、その中に居続ける人は、聞いて忘れてしまうのではなく、わざを行なう人となります.そのような人は、行ないによって祝福されます。
1:26もし人が、自分自身を1信仰深いと考えていて、しかも2舌を制することをしないで、自分の心を欺いているなら、その人の1信仰生活はむなしいものです。
1:27わたしたちのまたの御前に純粋で汚れのない信仰生活とは、患難にある1みなしごや、やもめを訪問し、自分自身を守って3世に2汚されないことです。

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オンライン聖書―回復訳-ヤコブの手紙