出典 |
フットノート |
| 1コリ 3:10 注2 |
召会、神の家は、金、銀、宝石で建造されなければなりません。この尊い材料は、キリストがわたしたちの中で成長することから生み出されます。ところがわたしたちは、肉が生み出す木、草、刈り株で建造する可能性が大いにあります。ですから、わたしたち各自、からだのあらゆる肢体は、どのように建てるか、すなわち、どのような材料で建てるかに、注意しなければなりません。 |
| 1コリ 3:11 注1 |
主イエスはキリストであり、生ける神の子です。彼は召会を建造するために、神によって据えられた唯一の土台です(マタイ16:16―18)。このほかに、だれも他の土台を据えることはできません。 |
| 1コリ 3:12 注1 |
土台は唯一です。しかし、異なる建築者が異なる材料を使うのであれば、建物は異なるでしょう。コリントの信者たちはみな、キリストを土台として受け入れました。ところが、彼らの間の何人かのユダヤ人信者は、ユダヤ教の成就したものを用いて、召会を建造しようとしました。また何人かのギリシャ人信者は、彼らの哲学的知恵を用いようとしました。彼らは使徒たちのように、キリストについての卓越した知識と豊富な経験を用いて、召会を建造しませんでした。この書簡での使徒の意図は、生まれながらの背景のものを用いて召会を建造しないようにと、信者たちに警告することでした。彼らはパウロのように、客観的知識と主観的経験のキリストをもって建造することを、学ばなければなりません。 |
| 1コリ 3:12 注2 |
金、銀、宝石は、三一の神の美徳と特質における、キリストのさまざまな経験を象徴します。使徒たちやすべての霊的な信者は、これらを用いて、キリストという唯一の土台の上に、召会を建造します。金は、父の神聖な性質とそのすべての特質を象徴します。銀は、贖うキリストと、キリストのパースンと働きのあらゆる美徳と特質を象徴します。宝石は、その霊の造り変える働きと、そのすべての特質を象徴します。これらすべての尊い材料は、わたしたちの霊の中で聖霊を通して、わたしたちがキリストにあずかり、享受して生み出されたものです。ただこれらだけが、神の建造にふさわしいのです。
召会は神の耕された地であって、植えること、水を注ぐこと、成長することがあるので、作物を生み出します。しかし、召会を建造するための正しい材料は、金、銀、宝石であり、そのすべては鉱物です。ですから、ここで造り変えの思想が暗示されています。わたしたちは命において成長するだけでなく、命の中で造り変えられることも必要です(IIコリント3:18．ローマ12:2)。これは、マタイによる福音書第13章の主のたとえ話にある思想と一致します。そこには小麦、からし種、粉(いずれも植物)と、畑の中に隠されている宝、すなわち金と宝石(鉱物)があります(参照、マタイ13:31のノート1．33節のノート3．44節のノート1)。 |
| 1コリ 3:12 注3 |
木、草、刈り株とは、信者たちの天然の背景(ユダヤ教や他の宗教、哲学、文化のような)と、生まれながらの生活方式(それはたいてい魂の中にあって、天然の命です)から来る知識、認識、成就を象徴します。木は金と対比しており、天然の人の性質を象徴します。草は銀と対比しており、堕落した人、肉の人(Iペテロ1:24)、キリストによって贖われ、再生されていない人を象徴します。刈り株は宝石と対比しており、地的な源から出てきて、聖霊によって造り変えられていない働きと生活を象徴します。これら価値のない材料は、信者の天然の人の産物であり、彼らが自分たちの背景から寄せ集めてきたものです。神のエコノミーでは、これらの材料はただ焼かれるにふさわしいだけです(13節)。 |
| 1コリ 3:13 注1 |
キリストの再来の日です。その日に、彼はすべての信者を裁かれます(4:5．マタイ25:19―30．IIコリント5:10．啓22:12)。 |
| 1コリ 3:13 注2 |
主の裁きの火です(マラキ3:2．4:1．IIテサロニケ1:7後半―8．ヘブル6:8)。それはそれぞれの信者の働きを明らかにし、その働きを試し、テストします。木、草、刈り株の働きはすべて、そのテストに耐えることができないで、焼かれてしまいます。 |
| 1コリ 3:14 注1 |
残る働きは、金、銀、宝石の働き、すなわち、キリストの忠信な奉仕者たちによって生み出されたものであるに違いありません。そのような働きは、来て裁く主の褒賞を受けます。 |
| 1コリ 3:14 注2 |
褒賞は、信者が救われた後の働きに基づいています。それは救いとは異なります。救いは、主と彼の贖いの働きを信じることに基づいています(参照、ヘブル10:35のノート1)。 |
| 1コリ 3:15 注1 |
木、草、刈り株の働き。それはただ焼かれるにふさわしいだけです。 |
