出典 |
フットノート |
エペソ 6:23 注3 |
愛は神からです。その起源は神であって、わたしたちではありません。しかしながら、最終的に、神の愛はわたしたちの愛となります。わたしたちのための神の愛は、神のためのわたしたちの愛となります。 |
エペソ 6:23 注1 |
本書の冒頭で、使徒のあいさつには、まず享受としての恵み、次に享受の結果としての平安があります(1:2)。ところが結びでは、その順序が逆になっており、平安という結果から恵みという享受に進みます。わたしたちは平安に入った後、なおも恵みが必要です。これは、わたしたちの経験が、恵みから恵みに至ることを示します。 |
エペソ 6:23 注2 |
使徒が、「平安」と「恵み」の間に「愛」を挿入したのは、絶えず愛の中で主を享受することが、わたしたちを平安の状態に保つ唯一の道であることを示しています。パウロは、愛が重要であることを認識していました。彼は愛を平安と恵みに関連づけて語り、わたしたちを平安の状態に守るために愛が必要であることを示しました。 信仰を伴う愛は、わたしたちがキリストにあずかり、キリストを経験する手段です(Iテモテ1:14)。信仰はキリストを受けるためであり(ヨハネ1:12)、愛は彼を享受するためです(ヨハネ14:23)。ここでは、信仰と愛ではなく、愛と信仰でもなく、信仰「を伴う」愛です。これは、わたしたちの愛にふさわしく、それを支える信仰が必要であることを示します。信仰を伴う愛が必要です。これが、召会についての本書の結びです。召会は、信仰を伴う愛の中で、キリストを享受する必要があります。この信仰は、愛を通して働きます(ガラテヤ5:6)。愛は神からわたしたちに来て、信仰はわたしたちから神に行きます。この愛と信仰の往来によって、平安はわたしたちの分け前として保たれます。神の愛がわたしたちに来て、わたしたちの信仰が神に行くことによって、わたしたちは平安の中に守られます。この往来はまた、わたしたちを絶えざる恵みの供給の中に、主の享受の中に守ります(24節)。 |
エペソ 6:24 注3 |
正当な召会生活のために、わたしたちは不朽不滅の中で主を愛する必要があります。すなわち、本書の六つの章で啓示され、教えられているすべての重要な事柄の中で、またそれにしたがって、主を愛するのです。その重要な事柄とは、例えば、キリストのからだとしての召会、新しい人、神の奥義のエコノミー、その霊の一、実際と恵み、光と愛、神の武具の各項目であって、これらすべては朽ちないものです。召会のために、主に対するわたしたちの愛は、これらの朽ちないものをもってでなければなりません。 |
エペソ 6:24 注2 |
主を恵みとして享受することは、彼を愛する人たちのためです。本書では、「愛の中で」という感覚において豊かな句が、繰り返し使われています(1:4.3:17.4:2,15―16.5:2)。その後、エペソに在る召会は、主に対する初めの愛を失ったために、主に叱責されました(啓2:4)。本書に啓示されている主要な点の一つは、キリストのからだなる召会が、キリストの花嫁、キリストの妻でもある、ということです。からだに関しての強調点は、キリストを命とすることです。妻に関しての強調点は、キリストを愛することです。ですから、本書はわたしたちの主に対する愛を強調し、それで結んでいます。この書簡を受け取ったエペソに在る召会は、主を愛することで失敗しました。そのような失敗は、歴代の召会の失敗の源となり、その主要な原因となりました(啓第2章―第3章)。 |
エペソ 6:24 注1 |
恵みは、わたしたちが召会生活の中に生きて、神の永遠のご計画を成就し、神が彼の敵に対する問題を解決するのに必要です。 |
ピリピ 1:1 注3 |
監督は地方召会の長老です(使徒20:17、28)。「長老」はその人のことを言っており、「監督」はその機能を言います。監督は、機能している長老です。ここで、長老ではなく監督と言われているのは、長老たちが責任を果たしていたことを示しています。 |
ピリピ 1:1 注4 |
ギリシャ語は、「奉仕する人」を意味します。執事は地方召会の中で、監督の指導の下で奉仕している人です(Iテモテ3:8)。この節は、地方召会が、指導する監督たちと奉仕する執事たちを含んだ聖徒たちで構成されていることを見せており、ピリピに在る召会が良い秩序にあったことを示しています。 |
ピリピ 1:1 注2 |
ここで、「聖徒たち、『そして』監督たちと執事たち」と言わずに、「監督たちと執事たちを『含んだ』・・・・聖徒たち」と言っています。これはとても意義があります。すなわち、地方召会の中では、聖徒たち、監督、執事が、三つのグループではないことを示しています。召会には一つのグループがあるだけです。召会はすべての聖徒(監督と執事も含む)から成り、聖徒たちが地方召会の構成要素です。これはさらに、どの地方でも、その地のすべての聖徒で構成される、一つのグループの人たちから成るただ一つの召会があるべきことを示しています。 |
ピリピ 1:1 注1 |
ピリピは、古代ローマ帝国のマケドニア州における主要都市でした(使徒16:12)。ヨーロッパへのパウロの第一回目の務めの旅行を通して(使徒16:10―12)、この都市に、ヨーロッパにおける最初の召会が起こされました。 |