出典 |
フットノート |
| ピリピ 1:2 注1 |
エペソ第1章2節(エペソ1:2)のノート1を参照。 |
| ピリピ 1:2 注2 |
エペソ第1章2節(エペソ1:2)のノート2を参照。 |
| ピリピ 1:5 注2 |
福音に関して、パウロは本書で、いくつかの意義深い言葉を用いました。例えば、「福音を前進させる････交わり」、「福音を弁護し立証する」(7節)、「福音を前進させる」(12節)、「福音の信仰」(27節)です。パウロがキリストを福音として宣べ伝えたことは、交わり、弁明、立証、前進、信仰を含んでいました。それとは反対に、ユダヤ教信者たちがキリストを宣べ伝えたのは、競争心、分派、自己の野心、ねたみ、争いからであって、それは福音を前進させませんでした。 |
| ピリピ 1:5 注1 |
ここの「交わり」は、「あずかること」、「交流」を意味します(参照､ローマ15:26のノート1)。ピリピの聖徒たちは、使徒パウロの務めを通して、福音のために交わりを持ち、福音を前進させることにあずかっていました。このようにあずかることは、使徒への財政的供給を含んでおり(4:10､15―16)、その結果、福音を前進させました。このような交わりは、聖徒たちが個人主義になったり、異なる思いになったりすることを防ぎます。そして、彼らが使徒パウロと一であり、また互いに一であったことを暗示しています。このことは彼らに、本書の主要点であるキリストの経験と享受の立場を与えました。キリストを経験し享受する生活は、福音を前進させる生活、福音を宣べ伝える生活であり、個人的ではなく団体的です。ですから、福音を前進させる交わりがあるのです。わたしたちは、福音を前進させる交わりを持てば持つほど、ますますキリストを経験し享受します。これは、わたしたちの自己、野心、えり好み、選択を殺します。 |
| ピリピ 1:7 注1 |
消極面で、福音の弁明は、ユダヤ教(ガラテヤ人への手紙で対処されている)や、グノーシス主義(コロサイ人への手紙で対処されている)のような、福音をそらせ、曲解する異端に抵抗するためです。積極面で、福音の立証は、使徒の各書簡で啓示されているように、キリストと召会に関する神の奥義の啓示を告げ知らせるためです。パウロは、神のエコノミーにしたがってそのような福音を宣べ伝える時、宗教、律法、文化、規定、風俗、習慣、あらゆる種類の「主義」、すなわち、神のエコノミーからそれたあらゆる事柄を放棄しました。パウロはそのような福音を宣べ伝えたので、問題を起こす者、ペストのような者と見られました(使徒24:5)。 |
| ピリピ 1:7 注3 |
パウロの恵みは、彼が享受した恵みであり、福音を弁明し立証した時に受けた苦難を超越した恵みです。この恵みは客観的な神ではなく、手順を経て、主観的に、経験的に彼の分となった三一の神です。 |
| ピリピ 1:7 注2 |
恵みに共にあずかる者とは、手順を経た三一の神を恵みとして分け合い、享受する人たちです。使徒は、福音を弁明し立証する時、そのように恵みを享受する人であり、ピリピの聖徒たちは、この恵みにパウロと共にあずかる者でした。 |
| ピリピ 1:8 注1 |
文字どおりには、はらわた。それは内側の愛情、優しいあわれみと同情を象徴します。使徒は聖徒たちを慕うことでは、キリストのはらわた、優しい心の中(内側の諸部分)においても、キリストと一つでした。これは、パウロがキリストを享受するのは、彼がキリストの心の中と一つであり、その中で恵みの供給としてキリストを享受することを示しています。 |
| ピリピ 1:9 注1 |
ピリピの信者たちは、多くの愛を持っていました。しかし彼らの愛は、愚かにではなく全き知識をもって、無知にではなくあらゆる識別力をもって、なお一層あふれる必要がありました。それは、彼らが、真にすぐれたものを識別することができるためです。これは、福音の異なる宣べ伝え(15―18節)と、異なる人々(3:2―3)を識別することを、含んでいるに違いありません。 |
| ピリピ 1:9 注2 |
鋭敏な知覚、道徳的判別。ユダヤ教信者たちの宣べ伝えによって、何人かのピリピ人は、神のエコノミーからそらされてしまいました。パウロの願いは、彼らが愚かにユダヤ教信者たちを愛するのではなく、全き知識と鋭敏な知覚から来るあふれる愛をもって、冷静に愛することです。 |
