出典 |
フットノート |
2ペテ 3:5 注4 |
文字どおりには、一緒に立つ、共に立つ(並列して、相並んで)。まず地は創世記第1章1節(創1:1)で存在するようになりました。次に創世記第1章9節(創1:9)でも神の言葉(語りかけ)によって(詩33:9)、地は水から、また水を通して成り立ちました。すなわち、一部は水から出て、一部は水の下に沈んで、水と一緒に並存するようになりました。 |
2ペテ 3:6 注1 |
5節(5節)の水を指しています。地は水から、また水を通して、秩序ある状態で成り立ちました。しかし、その同じ水を通して、地はノアの時代に洪水によって裁かれ、滅ぼされました(創7:17―24)。それは、万物が創造の初めから同じ状態ではなかったことを示しています。 |
2ペテ 3:6 注3 |
「当時の」は、ノアの時代のことを言っています。 |
2ペテ 3:6 注2 |
ギリシャ語は、「秩序」、「体系」を意味します。ここでは住民を伴う世界のことを言います。前の節の地は、この節で世界となりました。それは単なる地ではなく、体系的な住民を伴う地です。これはノアの時代の世界を言っており、その時代の罪悪と不敬虔のゆえに(創6:5―7,11―13,17)、洪水をもって神によって裁かれました。この書はおもに、神聖な行政とそのすべての裁きに関するものです。世界に対する最初の裁きは、ノアの時代に洪水によって執行され、その不敬虔な世界を一掃しました。ペテロがこの節を書いていた時、この思想が彼の中にあったに違いありません。すなわちこれは、この背教の時代も、ノアの日のように(マタイ24:37―39)、主の出現の日に裁かれるであろうことを暗示しています。 |
2ペテ 3:6 注4 |
ノアの時代に地を滅ぼした(創6:13,17.9:11)洪水を言っています(2:5)。当時の地は同じままではなく、水によって洪水に覆われることによる大変動があり、滅ぼされました。ここに、異端のあざける者たちに対するペテロの強力な論拠があります。彼らは「万物は創造の初めからそのままである」と言いました(4節)。しかし実際は、その住民の不敬虔のゆえに、大変動が地に起こったのです。これは、現在の世界がそのまま存続するのではなく、主の来臨によって、反逆的な者(偽教師たちと背教のあざける者たちを含む)に対する裁きを伴って、再び大変動が起こることを暗示しています。 |
2ペテ 3:6 注5 |
すなわち、滅ぼされた、取り壊された、荒廃した(創6:13,17)。第2章1節(2:1)のノート5、要点1を参照。 |
2ペテ 3:7 注1 |
6節(6節)の「当時の」と対比して、現在の天と地のことを言っています。それは神の言によって存続していますが(創8:22)、神がノアと結ばれた契約にしたがって、もはや二度と水によって滅ぼされることはありません(創9:11)。しかし、不敬虔な者たちの裁きと滅びの日に、火で焼かれるでしょう。 |
2ペテ 3:7 注2 |
「同じ言」とは、5節(5節)で述べられた神の言であって、それは旧約の預言者の言葉も含まれています。背教の中の偽りの異端的教えは、旧約の預言者たちと新約の使徒たちによって語られた神の言からの脱線です。ですから、背教の教えの毒素に対してペテロが処方した予防接種の解毒剤は、彼が繰り返し強調した、神聖な啓示を伴う聖なる言葉です。 |
2ペテ 3:7 注6 |
偽教師たち(2:1)と異端のあざける者たち(3節)を含んでいます。 |
2ペテ 3:7 注4 |
大いなる白い御座の裁き、それは千年期の後にあり、新天新地に先立ちます(啓20:11―21:1)。その裁きを通して、すべての不敬虔な者は火の池に投げ込まれて滅びます(参照,2:3のノート1)。それは人々と悪鬼どもに対する最終の裁きですから(啓20:13とノート)、宇宙における神の行政にとっては最大の関心事です。Iペテロ第1章17節(Iペテロ1:17)のノート2、第二段落を参照。 ここでペテロは一千年の千年期を飛ばして、直接、主の来臨から大いなる白い御座の裁きまで行きます。主と同じように、彼にとっては、その千年間はほんの一日の(8節)、短時間なのでしょう。彼はここで神の行政上の裁きを扱っていました。千年期は神のエコノミーの中では、この目的のためではありません。 |