出典 |
フットノート |
マタイ 24:8 注1 |
陣痛は出産のためです。神の新約エコノミーの中で、神の願いと目的は、神の表現としての多くの子たちを生み出すことです(ガラテヤ3:26.ヘブル2:10)。ですから、ここの「陣痛」は、新約時代のすべての患難のことで、それは6節から9節(6―9節)と21節(21節)で述べられているような戦争、飢きん、地震、悩み、迫害を含んでいます。ここの陣痛は、新約の信者だけが主のために経験するものですが、啓示録第12章2節(啓12:2)の産みの苦しみは、旧約と新約の両方の神の民が、歴代受けてきた苦しみです。これらの患難は、福音の宣べ伝えと共に(14節)、神に用いられて彼の多くの子たちを生み出し、この時代では召会を構成し、来たるべき時代では王国を完成し、永遠では召会と王国の究極的完成としての新エルサレムを生み出します。それは神が、永遠の将来に永遠の表現を持たれるためです。ガラテヤ人への手紙第4章19節(ガラテヤ4:19)、啓示録第12章2(啓12:2),5節(啓12:5)は、この観点を確証します。 |
マタイ 24:9 注1 |
ユダヤ人の弟子たち、すなわち、ユダヤ人へ遣わされた預言者たちや知者たちのことを言っています(23:34)。 |
マタイ 24:13 注1 |
第10章22節(10:22)のノート1を参照。 |
マタイ 24:14 注1 |
王国の福音は、恵みの福音を含んでおり(使徒20:24)、それは人々を神の救いにもたらすだけでなく、天の王国へもたらします(啓1:9)。恵みの福音は、罪の赦し、神の贖い、永遠の命を強調しますが、王国の福音は、神の天的支配と主の権威を強調します。この王国の福音は、この時代の終わりが来る前、すべての民に対する証しのために、全地に宣べ伝えられるでしょう。ですから、啓示録第6章1節から2節(啓6:1―2)の第一の封印の白い馬で象徴されるこの宣べ伝えは、この時代の満了のしるしです。 |
マタイ 24:14 注2 |
王国の福音は、すべての民(異邦人)に対する証しです。この証しは、この時代の終わり、大患難の前に、全地に広がるに違いありません。 |
マタイ 24:14 注3 |
6節(6節)のノート2を参照。 |
マタイ 24:15 注1 |
4節から14節(4―14節)がどれほどの期間であるのか、だれもわかりません。しかし15節から31節(15―31節)のユダヤ人のレムナントについての預言は、この時代の最後の三年半、大患難の時、ダニエル書第9章27節(ダニエル9:27)で予言された最後の週の後半に、明確に成就されます。この予言の成就は、反キリストの像(偶像)を宮に置くことで始まり(15節)、キリストの公の来臨で終わります(30節)。 |
マタイ 24:15 注3 |
文字どおりには、荒廃を引き起こす、荒廃させる。忌むべき者、反キリストの偶像は、荒廃を引き起こします。反キリストは、「破壊者」(アポルオン―啓9:11)と呼ばれます。彼は多くの破壊を行ないます(ダニエル8:13,23―25.9:27)。 |
マタイ 24:15 注2 |
「忌むべき者」とは偶像を意味します(申29:17)。ここでは、それは大患難の始まりの時に(21節)、偶像として神の宮に置かれる反キリストの像のことを言っています(啓13:14―15.IIテサロニケ2:4)。ですから、この偶像は、この時代の満了のもう一つのしるしとなります。 |
マタイ 24:15 注4 |
ここの「聖なる場所」は、神の宮の聖所のことを言っています(詩68:35.エゼキエル7:24.21:2)。 |