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ルカによる福音書 第 十二 章 <戻る 進む>


11

むさぼらないようにと警告する――12:13-34
12:13群衆の中のある者がイエスに言った、「先生、財産をわたしと分けるよう、わたしの兄弟に言ってください」。
12:14イエスは彼に言われた、「人よ、だれがわたしを、あなたがたの上に裁判官、あるいは分配者に立てたのか?」
12:15そして彼らに言われた、「用心して、あらゆるどん欲から自分を守りなさい.人の命は、持ち物の豊かさにはないからである」。
12:16そしてイエスは一つのたとえを話された、「ある金持ちの土地が豊作であった。
12:17そこで、彼は心の内で思い巡らして言った、『どうしよう? 1作物を取り入れておく場所がない』。
12:18彼は言った、『こうしよう.納屋を壊してもっと大きいのを建て、そこに小麦も財産もすべて取り入れておこう。
12:19そして自分の魂にこう言おう.魂よ、何年分もの財産が蓄えられている.休んで、食べて、飲んで、楽しめ』。
12:20しかし、は彼に言われた、『愚かな者よ、今夜、1彼らはあなたの魂を取り去ろうとしている.そうすれば、あなたの用意したものは、だれのものになるのか?』
12:21自分のために宝を蓄えても、1に対して富んでいない者はこのとおりである」。
12:221イエスはまた弟子たちに言われた、「だから、わたしはあなたがたに言う.自分の2命のために何を食べようかと、また自分の体のために何を着ようかと、思い煩ってはならない.
12:23命は食物にまさり、体は衣服にまさるからである。
12:24からすのことを考えてみなさい。それらはまくことも刈ることもしないし、倉も納屋もない.それなのに、はそれらを養っておられる。あなたがたは鳥よりも、どんなにか貴重であることだろう!
12:25あなたがたのうちだれが、思い煩ったからといって、自分の身の丈に一キュビトでも加えることができようか?
12:26最も小さいことさえできないのに、なぜ、ほかのことまで思い煩うのか?
12:27ゆりがどのように生長するのか、よく考えてみなさい.それらは労苦もせず、紡ぎもしない.しかし、わたしはあなたがたに言う.栄華を極めた時のソロモンでさえ、これらの一つほどにも着飾ってはいなかった。
12:28今日はここにあっても、明日は炉に投げ入れられる野の草を、はこのように装ってくださるのだから、ましてあなたがたには、どれほどのことをしてくださるであろうか.信仰の小さい者よ!
12:29だからあなたがたは、何を食べようか、何を飲もうかと求めるな.また1心配するな。
12:30なぜなら、これらの物はすべて、この世の異邦人が切に求めているからである.あなたがたのは、これらの物があなたがたに必要であることを、ご存じなのである。
12:31しかし、の王国を求めなさい.そうすれば、それらの物は加えて与えられる。
12:32恐れるな、小さな群れよ.あなたがたに1王国を賜わることを、あなたがたのは、大きな喜びとされてきたからである。
12:33自分の財産を売って施しなさい.自分のために古くならない財布を作り、尽きない1宝を天に蓄えなさい.そこには盗人も近づかず、しみも食うことがない.
12:34なぜなら、あなたがたの宝のある所に、あなたがたの1心もあるからである。

12

目を覚まし、忠信であるようにと教える――12:35-48
12:35あなたがたは腰に帯を締め、ともし火をともしていなさい.
12:36自分の主人が婚宴から帰って来るのを待っていて、来て戸をたたいたなら、すぐに開くことができる人たちのようでありなさい。
12:37主人が来た時に、目を覚ましているのを見られる奴隷たちは幸いである。まことに、わたしはあなたがたに言う.主人は自ら帯を締め、彼らを食卓に着かせ、1来て彼らに給仕してくれる。
12:38また、彼が第二の夜回りの時か、第三の夜回りの時に帰って来ても、奴隷たちがそのようであるのを見られるなら、幸いである。
12:391しかし、このことを2知っておきなさい.家の主人は、盗人の来るのがどの時刻であるかを2知っていたなら、3自分の家に4破って入り込ませはしないであろう。
12:40あなたがたも用意していなさい.思いがけない時に、人の子は来るからである」。
12:41ペテロが言った、「よ、あなたが話しておられるこのたとえは、わたしたちに対してですか、それともすべての人に対してですか?」
12:42は言われた、「それでは、主人がしもべの上に立てて、定められた時に食物の分け前を与える忠信で思慮深い執事は、だれであろうか?
12:43主人が帰って来た時、そのように行なっているのを見られる奴隷は幸いである。
12:44まことに、わたしはあなたがたに言う.主人は自分の全財産を彼に管理させるであろう。
12:45しかし、その奴隷が心の中で、『わたしの主人は帰って来るのが遅れる』と言い、男のしもべや女のしもべを打ちたたき始め、食べたり飲んだりして、酔ってしまうなら、
12:46その奴隷の主人は、思いがけない日、知らない時に帰って来て、彼を断ち切り、未信者たちと同じ目に遭わせるであろう。
12:47奴隷が主人の意志を知っていながら、用意もしないで、その意志のとおりにも行なわないなら、多くむち打たれるであろう.
12:48しかし知らないで、むち打ちに値する事を行なった者は、むち打たれることが少ないであろう。すべて多く与えられた者は多く要求され、多く1任された者は多く求められるであろう。

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