アウトライン


マタイによる福音書 第 十三 章

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B

王国の奥義を啓示する――13:1-52

1

王国の初期の働き――1-23節
13:11その日、イエスは家から出て、海辺に座っておられた。
13:2すると、大群衆がの所に集まって来たので、1舟に乗り込んで座られ、群衆はみな岸辺に立っていた。
13:3は多くの事を、彼らにたとえで語って言われた、「1見よ、2種をまく者が、種をまきに出かけた。
13:4彼がまいている時、ある12道ばたに落ちた.すると、3鳥が来てそれを食べ尽くしてしまった。
13:5あるものは、土の多くない1岩地に落ちた.そこは土が深くなく、すぐに芽を出した。
13:6しかし1太陽が昇ると、それは焼けて、根がないために枯れてしまった。
13:7あるものは、1いばらの上に落ちた.するといばらが伸びて、それをふさいでしまった。
13:8しかし、あるものは、1良い地に落ちて実を結び、あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍になった。
13:91聞く耳のある者は、聞くがよい」。
13:10弟子たちが来て、に言った、「なぜ、彼らにたとえで語られるのですか?」
13:11イエスは彼らに答えて言われた、「あなたがたは、天の王国の1奥義を知ることを賜わっているが、彼らは、それを賜わっていないからである。
13:12というのは、1だれでも持っている者は与えられて、満ちあふれるようになるが、2持っていない者は、持っているものまでも取り上げられるからである。
13:13こういうわけで、わたしはたとえで彼らに語るのである.それは、彼らは見ても見ず、聞いても聞かず、理解しないからである。
13:14こうして彼らにあって、イザヤの預言が成就されるのである.それはこう言っている、『あなたがたは聞くには聞くが、決して理解しない.見るには見るが、決して認めない。
13:15この民の心は肥え太っていて、耳は聞くのに鈍く、目は閉じている.それは、彼らが目で認めず、耳で聞かず、心で理解せず、立ち返らず、わたしが彼らをいやすことがないためである』。
13:16しかし、あなたがたの目は見ており、あなたがたの耳は聞いているので、幸いである。
13:17まことに、わたしはあなたがたに言う.多くの預言者や義人たちは、あなたがたが1見ている事を理解しようと願ったが、理解することがなく、あなたがたが1聞いている事を聞こうと願ったが、聞くことがなかったのである。
13:18そこで、種をまく者のたとえを聞きなさい。
13:19だれでも王国の言を聞いても理解しないなら、1邪悪な者が来て、心にまかれたものを奪い取ってしまう。これが、道ばたにまかれたものである。
13:20岩地にまかれたものとは、御言を聞くと、すぐに喜んで受け入れる人である.
13:21しかし、彼の中に根がないので、しばらく続くだけで、御言のために患難や迫害が起こると、すぐにつまずいてしまう。
13:22いばらの中にまかれたものとは、御言を聞くと、この時代の思い煩いや富の惑わしが御言をふさぐので、実を結ばなくなる人である。
13:23しかし、良い地にまかれたものとは、御言を聞いて理解する人である.こういう人が本当に実を結び、ある人は百倍、ある人は六十倍、ある人は三十倍を生み出すのである」。

2

王国の確立とその偽りの構成要素――24-30節
13:24イエスは別のたとえを彼らの前に置いて言われた、「1天の王国は、自分の畑に良い種をまく人のようなものである。
13:251人々が眠っている間に、彼の敵がやって来て、3小麦の間に2毒麦をまいて立ち去った。
13:26その葉が伸びて実を結んだ時、その毒麦も現れた。
13:27そこで、家の主人の奴隷たちがやって来て言った、『ご主人さま、あなたは畑に良い種をまかれたではありませんか? それなのに、どこから毒麦が生えてきたのですか?』
13:28主人は彼らに言った、『それは敵がやったのだ』。奴隷たちは彼に言った、『それでは、わたしたちが行って、それらを1集めましょうか?』
13:29しかし彼は言った、『いや、1毒麦を集めている間に、小麦も一緒に引き抜くかもしれない。
13:30両方とも収穫まで、1育つままにしておきなさい.収穫の時になったら収穫する者に、まず毒麦を集めて束にし、焼いてしまうように、しかし小麦はわたしの倉に収めるようにと言おう』」。

3

王国の外観の異常な発展――31-32節
13:31イエスは別のたとえを彼らの前に置いて言われた、「天の王国は、一粒の1からし種のようなものである.人がそれを取って、自分の畑にまいた.
13:32それはどの種よりも小さいが、生長すると、野菜よりも大きくなり、1木となって、2空の鳥が来てその枝に宿るほどになる」。

4

王国の外観の内側の腐敗――33-35節
13:33は別のたとえを彼らに語られた.「天の王国は1パン種のようなものである.2女がそれを取って、三升の3粉の中に隠すと、全体が発酵した」。
13:34イエスはこれらすべての事柄を、たとえで群衆に語られた.たとえによらないでは、何も語られなかった.
13:35それは、預言者によって語られた事が成就するためである.それはこう言っている、「わたしはたとえをもって口を開き、1世の基が置かれた時から隠されていた事柄を語る」。

5

王国の確立とその偽りの構成要素(続き)――36-43節
13:36それから、イエスは群衆を離れて家に入られた。すると、弟子たちがの所に来て言った、「畑の毒麦のたとえを、わたしたちに解き明かしてください」。
13:37は答えて言われた、「良い種をまく者は人の子である.
13:38畑は世界である.1良い種は王国の子たちである.毒麦は悪しき者の子たちである.
13:39それらをまいた敵は悪魔である.収穫はこの時代の満了である.刈り取る者は御使いたちである。
13:40だから、毒麦が集められて火で焼かれるように、この時代の満了の時にはそのようになる。
13:41人の子は御使いたちを遣わす.そして彼らは1の王国から、すべてつまずきとなるものや不法を行なう者たちを集めて、
13:421火の炉に投げ込む。そこでは、2泣き叫んだり歯がみしたりするであろう。
13:43その時、1義人は彼らの2の王国で太陽のように輝く。聞く耳のある者は、聞くがよい。

6

神の創造された地に隠されている王国――44節
13:44天の王国は、2畑に隠されている1宝のようなものである.3人がそれを見つけると、隠しておき、喜んで行って、持っているものをすべて売り払い、その畑を買う。

7

サタンによって堕落させられたこの世から生み出された召会――45-46節
13:45また、天の王国は、良い真珠を捜している1商人のようなものである.
13:46非常に高価な一つの1真珠を見つけると、彼は行って、持っているものをすべて売り払い、それを買った。

8

永遠の福音とその結果――47-50節
13:47また、天の王国は、2海に投げ入れられ、3あらゆる種類のものを集める1網のようなものである.
13:48それがいっぱいになると、人々は岸に引き上げ、座って、1良いものを器に集め、1腐敗したものを外へ捨てた。
13:49この時代の満了の時にはそうなる.御使いたちは出て行って、義人の中から邪悪な者をえり分け、
13:50彼らを1火の炉に投げ込む。そこでは、2泣き叫んだり歯がみしたりするであろう。

9

新しい物と古い物の宝――51-52節
13:51あなたがたは、これらすべての事柄を理解したか?」。彼らは「はい」と言った。
13:52そこで、イエスは彼らに言われた、「こういうわけで、天の王国の弟子となったすべての聖書学者は、自分の1倉から新しい物と古い物を取り出す家の主人のようなものである」。

C

拒絶の増大――13:53―16:12

1

故郷の人による拒絶――13:53-58
13:53イエスはこれらのたとえを語り終えると、そこを去られた。
13:54そしてご自分の故郷へ行って、彼らの会堂で教えられた.すると、彼らは驚嘆して言った、「この人は、この知恵とこれらの力あるわざをどこで得たのだろう?
13:55これは1大工の息子ではないか? の母はマリヤといい、の弟たちはヤコブ、ヨセフ、シモン、ユダではないか?
13:56の妹たちは、みなわたしたちと一緒にいるではないか? この人は、これらすべての事をどこで得たのだろう?」
13:57こうして、人々はイエスにつまずいた。しかし、イエスは彼らに言われた、「預言者は、自分の故郷や自分の家以外では、敬われないことはない」。
13:58そしては、彼らの不信仰のゆえに、1そこでは力あるわざを、あまり行なわれなかった。

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オンライン聖書―回復訳-マタイによる福音書