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マルコによる福音書 第 六 章

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4

人々にさげすまれる――6:1-6
6:1イエスはそこから出て、ご自分の故郷へ行かれた.弟子たちも従って行った。
6:2そして安息日になったので、は会堂で1教え始められた.すると、聞いていた大勢の人が驚嘆して言った、「この人は、これらのことをどこで得たのだろう? この人に与えられているこの知恵は何だろう.どうしてこのような力あるわざが、の手によって起こるのだろう?
6:3この人は1大工ではないか? マリヤの息子で、ヤコブやヨセやユダやシモンの兄ではないか? の妹たちは、ここでわたしたちと一緒にいるではないか?」。こうして、人々はにつまずいた。
6:4イエスは彼らに言われた、「預言者は、自分の故郷、自分の親類の間、自分の家以外では、敬われないことはない」。
6:5イエスはそこでは力あるわざを何も1行なうことができず、ただわずかの病人に手を置いて、2いやされただけであった。
6:6そしてイエスは、彼らの不信仰に驚かれた.それからは村々を巡回して教えられた。

5

弟子たちを遣わす――6:7-13
6:7イエスは十二人を呼んで、彼らを二人ずつ遣わし始められた.そして、汚れた霊を制する1権威を彼らに与えられた.
6:8そして彼らに命じられた、「旅のために杖一本のほか、何も持って行ってはならない.1パンも、袋も、帯の中に金も持たず、
6:9ただサンダルを履くだけで、1下着も二枚は着てはならない」。
6:10また彼らに言われた、「どの家に入っても、その土地から1出発するまで、その家にとどまっていなさい。
6:11あなたがたを受け入れず、あなたがたの言うことを聞かない土地があるなら、そこから出て行く時、彼らに1抗議する証しとして、足の裏のちりを払い落としなさい」。
6:12彼らは出て行って、人々に悔い改めるよう1宣べ伝え、
6:13多くの悪鬼を1追い出し、多くの病人に油を塗っていやした。

6

先駆者の殉教――6:14-29
6:14イエスの名が知れ渡って、ヘロデ王もそれを聞いた.そして人々は言った、「バプテスマのヨハネが、死人の中から起こされたのだ.だから、これらの力あるわざが、彼を通して1働いているのだ」。
6:15ところが他の人たちは、「はエリヤだ」と言い、また他の人たちは、「預言者だ.預言者たちの一人のようだ」とも言った。
6:16ヘロデはそれを聞いて、「わたしが首をはねたヨハネが起こされたのだ!」と言った。
6:17実は、ヘロデは彼の兄弟ピリポの妻ヘロデヤのことで、人を送ってヨハネを捕らえ、獄につないでいた.というのは、ヘロデは彼女をめとっていたからである。
6:18ヨハネはヘロデに、「あなたが自分の兄弟の妻をめとるのは不法です」と言っていたのである。
6:19こうして、ヘロデヤは彼に恨みがあって、彼を殺したいと思ったが、できなかった.
6:20というのは、ヘロデはヨハネが義しく聖なる人であるのを知って、彼を恐れ、また保護していたからである。そして彼の話を聞く時は、大いに当惑しながらも、喜んで聞いていた。
6:21ところが、好都合な日が来た.ヘロデは自分の誕生日に、重臣や将校やガリラヤの重立った人たちのために宴会を設けた。
6:22そしてヘロデヤの娘が入って来て踊り、ヘロデと、その食卓に着いていた人たちを喜ばせた。王は少女に言った、「何でも欲しいものをわたしに求めなさい.それをあなたに与えよう」。
6:23彼は彼女に強く誓った、「あなたが求めるものは何でも、それがわたしの国の半分であっても与えよう」。
6:24そこで、彼女は出て行って、「何を求めましょうか?」と母親に言った。母親は、「バプテスマのヨハネの首を」と言った。
6:25するとすぐに彼女は、急いで王の所に来て、求めて言った、「バプテスマのヨハネの首を盆に載せて、今すぐいただきとうございます」。
6:26王は非常に心を痛めたが、誓ったことと、食卓に着いている人たちの手前、拒むことを好まなかった。
6:27そこで、王は直ちに衛兵をやって、ヨハネの首を持って来るようにと命じた。彼は出て行って、獄中でヨハネの1首をはねた.
6:28そして彼は、その首を盆に載せて持って来て少女に渡し、少女はそれを母親に渡した。
6:29ヨハネの弟子たちはこれを聞くと、行って彼の遺体を引き取り、墓に納めた。

7

五千人を養う――6:30-44
6:30さて、使徒たちはイエスの所に集まって来て、自分たちの行なったこと、教えたことを、すべてに報告した。
6:31すると、イエスは彼らに、「さあ、あなたがただけで、ひそかに人里離れた所へ行き、しばらく休みなさい」と言われた。それは、出入りする人が多くて、1食事をする暇もなかったからである。
6:321そこで、彼らは舟で、ひそかに人里離れた所へ行った。
6:33ところが、多くの人は彼らが出て行くのを見て、それと気づき、すべての町からいっせいにそこへ徒歩で駆けつけ、彼らより先に着いた。
6:34イエス舟から上がって、大群衆をご覧になり、彼らを1深くあわれまれた.なぜなら、彼らは飼う者のない羊のようであったからである.そして、は彼らに多くの事を教え始められた。
6:35さて、時がすでに遅くなっていたので、弟子たちはの所に来て言った、「ここは人里離れた所であり、時もすでに遅くなっています.
6:36群衆を解散させてください.そうすれば、周りの村や部落へ行って、各自は食べる物を買うでしょう」。
6:37しかし、イエスは彼らに答えて言われた、「あなたがたが彼らに何か食べる物を与えなさい」。彼らは言った、「わたしたちが出かけて、二百1デナリものパンを買い、それを彼らに食べさせるのですか?」
6:38イエスは言われた、「パンをいくつ持っているか? 行って、見てきなさい」。彼らは確かめて言った、「五つです.それに魚が二匹です」。
6:39イエスは弟子たちに、みなを1一組ごと青草の上に座らせるように命じられた。
6:40彼らは百人ずつ、また五十人ずつ、1組になって座った。
6:41イエスは五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げて、祝福し、パンをさいて、人々に配るよう弟子たちに渡された.また二匹の魚も、全員に分けられた。
6:42彼らはみな食べて満腹した。
6:43彼らがパンのかけらと魚の残りを集めると、1十二の手かごいっぱいになった。
6:44パンを食べた者は、男五千人であった。

8

海の上を歩く――6:45-52
6:451それからすぐ、イエスは強いて弟子たちを舟に乗り込ませて、先に向こう岸のベツサイダへ行かせ、その間に群衆を解散させられた。
6:46そしてイエスは人々に別れを告げてから、1祈るために山へ行かれた。
6:47夕方になって、舟は海の真ん中にあり、は一人、陸におられた。
6:48すると、逆風のために、彼らがこぎ悩んでいるのが見えたので、は第四の夜回りのころ、1海の上を歩いて彼らの所に向かい、彼らを通り過ぎようとされた。
6:49ところが、彼らは、イエスが海の上を歩いておられるのを見て、幽霊だと思い、叫び声を上げた.
6:50彼らはみなイエスを見て、おびえたからである。しかし、イエスは直ちに彼らに話しかけて、言われた、「しっかりしなさい.1わたしだ.恐れることはない」。
6:51イエスが彼らの所に来て、舟に乗り込まれると、風はおさまった。彼らは心の内で、ひどく驚いた.
6:52彼らはパンのことについて理解しないで、心がかたくなになっていたからである。

9

至る所でいやす――6:53-56
6:53それから一行は陸に向かって渡って行き、ゲネサレに着いて舟をつないだ。
6:54彼らが舟から上がると、たちまち人々はイエスだと知って、
6:55その地方全体を駆け回り、どこでもがおられると聞いた場所へ、病んでいる人たちを床に載せて運び始めた。
6:56こうして、イエスが入って行かれると、村でも、町でも、部落でも、人々はそこの市場に病人を置き、1衣の房にでも触らせていただきたいと請い願った.そしてに触った者はみな2いやされた。

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オンライン聖書―回復訳-マルコによる福音書