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ヨハネによる福音書 第 十一 章

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死んだ人の必要――命が復活させる――11:1-57

a

死んだ人と彼の必要――1-4節
11:1さて、一人の病んでいる人がいた.1ベタニヤ出身のラザロであり、マリヤとその姉マルタの村の人であった。
11:2このマリヤは、に膏油を塗り、自分の髪の毛での足をぬぐった者であって、彼女の兄弟ラザロが病んでいたのである。
11:3姉妹たちはイエスの所に使いを送って、「よ、ご覧ください.あなたの愛しておられる者が病気です」と言わせた。
11:4しかし、イエスそれを聞いて言われた、「この病気は死に至るものではなく、の栄光のためであり、神の子がそれによって栄光を受けるためのものである」。

b

人の意見の妨げ――5-40節
11:5イエスは、マルタとその妹とラザロとを愛しておられた。
11:6イエスは、ラザロが病気だと聞いてからも、なおその所に二日とどまられた。
11:7この後、は弟子たちに、「もう一度ユダヤへ行こう」と言われた。
11:8弟子たちは1言った、「ラビ、ユダヤ人があなたを石打ちにしようとしたばかりなのに、あなたはまたそこへ行かれるのですか?」
11:9イエスは答えられた、「昼は十二時間あるではないか? だれでも昼間歩けば、つまずくことはない.この世の光を見るからである。
11:10しかし、だれでも夜歩けば、つまずく.光がその人の内にないからである」。
11:11イエスはこれらの事を話した後、彼らに言われた、「わたしたちの友ラザロが眠っている.しかし、わたしは彼を起こしに行く」。
11:12弟子たちはに言った、「よ、眠っているのでしたら、1良くなるでしょう」。
11:13イエスはラザロが死んだことを言われたのであったが、彼らは、眠って休んでいることを言っておられるのだと思った。
11:14そこでイエスは、彼らにはっきり言われた、「ラザロは1死んだのだ。
11:15そして、わたしがそこに居合わせなかったことを、あなたがたのために大いに喜ぶ.それは、あなたがたが信じるためである.さあ、彼の所へ行こう」。
11:16そこで、1デドモと呼ばれるトマスが、仲間の弟子に言った、「わたしたちも行って、と一緒に死のう」。
11:17イエスが来てご覧になると、ラザロは墓の中にいてすでに四日もたっていた。
11:18さて、ベタニヤはエルサレムの近くで、およそ1十五スタデヤ離れていた。
11:19多くのユダヤ人がマルタとマリヤの所に来て、兄弟のことで彼女たちを慰めていた。
11:20マルタは、イエスが来られると聞いて、迎えに行った.しかし、マリヤは家の中に座っていた。
11:21マルタはイエスに言った、「よ、あなたがもしここにいてくださったなら、わたしの兄弟は死ななかったでしょう。
11:22しかし、あなたに求められることは何でも、あなたに与えてくださることを、わたしは今でも知っております」。
11:23イエスは彼女に言われた、「あなたの兄弟は必ず復活する」。
11:24マルタはに言った、「1終わりの日の復活の時に、彼が復活することは知っております」。
11:25イエスは彼女に言われた、「わたしは復活であり、命である.わたしの中へと信じる者は、たとえ死んでも生きる.
11:26また、生きていてわたしの中へと信じる者はすべて、決して永遠に死ぬことはない。あなたはこれを信じるか?」
11:27彼女はに言った、「はい、よ.1あなたが世に来られるキリスト神の子であると信じております」。
11:28彼女はこう言うと、行ってひそかに妹マリヤを呼び、「先生が来て、あなたを1呼んでおられます」と言った。
11:29マリヤはこれを聞くと、すぐに立ってイエスの所へ行った。
11:30さて、イエスはまだ村に入らないで、マルタが出迎えた場所におられた。
11:31マリヤと共に家にいて、彼女を慰めていたユダヤ人は、マリヤが急に立ち上がって出て行くのを見て、彼女は墓に1泣きに行くのだろうと思い、彼女について行った。
11:32マリヤはイエスのおられる所に来て、を見ると、足もとにひれ伏して、に言った、「よ、あなたがもしここにいてくださったなら、わたしの兄弟は死ななかったでしょう」。
11:33イエスは彼女が1泣いているのと、彼女と一緒に来たユダヤ人が1泣いているのを見て、の霊の中で憤りを覚え、憂えて
11:34言われた、「あなたがたは彼をどこに置いたのか?」。彼らはに言った、「よ、来てご覧ください」。
11:35イエス1涙を流された。
11:36そこで、ユダヤ人は言った、「見よ、何と彼を愛しておられたことか!」
11:37しかし、彼らのある者は言った、「盲人の目をあけたでも、この人を死なないようにすることはできなかったのか?」
11:38そこで、イエスは再びご自身の内で憤りを覚えて、墓に来られた。それは洞穴であって、それに石が置かれていた。
11:39イエスは言われた、「その石を取りのけなさい」。死んだ者の姉妹マルタがに言った、「よ、もう臭くなっております.四日もたっていますから」。
11:40イエスは彼女に言われた、「あなたが信じるならの栄光を見ると、わたしはあなたに言ったではないか?」

c

命の復活――41-44節
11:41そこで、彼らはその1石を取りのけた。イエスは目を上げて言われた、「よ、あなたわたし願いを聞いてくださったことを、あなたに感謝します。
11:42わたしは、あなたがいつもわたし願いを聞いてくださることを知っていました.しかしわたしは、周りに立っている群衆のためにこう言いました.それは、あなたわたし1遣わされたことを、彼らが信じるためです」。
11:43はこれらの事を言って、大声で叫ばれた、「ラザロよ、出て来なさい!」
11:44すると、死んでいた者は出て来たが、手足は布で包まれ、顔は布切れで包まれていた。イエスは彼らに言われた、「彼をほどいてやって、行かせなさい」。

d

宗教の陰謀と、神の子供たちを集めるための、命の身代わりの死――45-57節
11:45こうして、マリヤの所に来ていて、イエスが行なわれた事を目撃したユダヤ人の多くは、の中へと信じた。
11:46しかし、彼らの何人かは、パリサイ人の所へ行って、イエスが行なわれた事を彼らに告げた。
11:47そこで、祭司長たちとパリサイ人は、議会を召集して言った、「われわれは何をしているのか? あのが多くのしるしを行なっているというのに。
11:48をほうっておくなら、みなの中へと信じるようになる.そして、ローマ人がやって来て、われわれの土地も国民も奪い去るであろう」。
11:49しかし、彼らのうちの一人、その年の大祭司であったカヤパは、彼らに言った、「あなたがたは何もわかっていない.
11:50また、一人の人が民の代わりに死んで、全国民が滅びないのは、あなたがたにとって益であることを、考えてもいない」。
11:51ところで、彼はこれを自分から言ったのではなく、その年の大祭司であったので、イエスが国民に代わって死のうとしておられたことを、予言したのである.
11:52それは国民のためだけではなく、広くまき散らされている1の子供たちを、が集めて一つにするためでもあった。
11:53その日から、彼らはイエスを殺そうと協議した。
11:54そこで、イエスはもはや公然とユダヤ人の間を歩くことをしないで、そこから荒野に近い地方、エフライムと呼ばれる町へ行き、そこに弟子たちと共にとどまられた。
11:55さて、ユダヤ人の過越が近づいた.多くの人は、身をきよめるために、過越の前に地方からエルサレムへ上った。
11:56彼らはイエスを捜し、宮に立って互いに言った、「あなたがたはどう思うか? はまさか、祭りには来ないだろう」。
11:57その時、祭司長たちとパリサイ人は、イエスを逮捕するために、だれでものいる所を知っている者は報告するようにと、命令を出していた。

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オンライン聖書―回復訳-ヨハネによる福音書