出典 |
フットノート |
マタイ 4:9 注1 |
ルカによる福音書第4章6節は、この世の王国とその栄華は悪魔に与えられたと言っています。ですから、悪魔はそれをだれにでも与えることができます。サタンは堕落する前、天使長として、この世の支配者となるよう神によって任命されていました(エゼキエル28:13―14)。ですから、彼は「この世の君」と呼ばれており(ヨハネ12:31)、この世のすべての王国とその栄華を手に握っています。彼は自分を拝ませるための誘惑の手段として、これらすべてを、新しく油塗られた王に提示しました。天の王は、この試みに打ち勝たれました。しかし、来たるべき反キリストは、この誘惑に陥ります(啓13:2、4)。 |
マタイ 4:10 注1 |
ヘブル語から来た「サタン」は、「内敵(adversary)」を意味します。彼は、神の王国の外側で神の敵(enemy)であるだけでなく、神の王国の内側での敵(adversary)でもあります。彼は王国の内側で神に対して反逆します。 |
マタイ 4:10 注2 |
新しい王は、悪魔の提案を叱責し、人の立場に立って神だけを礼拝し、神だけに仕えることによって、悪魔を打ち破られました。利益を求めて、神以外のものを礼拝したり、神以外のものに仕えたりすることは、常に礼拝を取り去ろうとする悪魔の誘惑です。 |
マタイ 4:11 注1 |
最初の人、アダムへの悪魔の試みは、成功でした。第二の人、キリストへの試みは、完全な失敗でした。これは、新しい王の天の王国には、悪魔の入る余地が全くないことを示します。 |
マタイ 4:11 注2 |
御使いたちが来て、試みられた王に、すなわち、ここでは苦難を受けた人に仕えました(参照、ルカ22:43)。 |
マタイ 4:12 注1 |
文字どおりには、引き渡され。 |
マタイ 4:12 注2 |
バプテスマのヨハネは聖なる都の聖なる宮の中ではなく、荒野で務めをしました。しかし、それはやはりユダヤの中であり、「聖なる」ものとあまり離れた所ではありませんでした。民がヨハネを拒否したことによって、主イエスはガリラヤへ退かれました。そしてこの聖なる都、聖なる宮から遠く離れた場所で、務めを開始されました。これは、イザヤ書第9章1節から2節の予言を成就するために、神の主権の下で起こったことです。 |
マタイ 4:15 注1 |
ガリラヤは、ユダヤ人と異邦人が雑居していた場所でした。ですから、それは「異邦人のガリラヤ」と呼ばれ、正統派のユダヤ人にさげすまれていた地でした(ヨハネ7:41、52)。新しく油塗られた王は、天の王国のための王の務めを、そのようなさげすまれた地で開始されました。そこは、神聖な宮のある正統な宗教の中心地、国の首都、威厳あるエルサレムから遠く離れた所でした。これは、新しく油塗られた王の務めが、天の王国のためであって、ダビデの地上の王国(メシヤ王国)とは異なることを暗示します。 |
マタイ 4:16 注1 |
天の王国のための新しい王の務めは、地上の力で始まったのではなく、天の光をもって始まりました。この光は、命の光として死の影の中で輝く王ご自身でした。 |
マタイ 4:17 注1 |
新しい王は、彼の先駆者バプテスマのヨハネの宣べ伝えを継続されました(3:2)。 |