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出典

フットノート

マタイ 1:5 注1 ラハブはエリコの遊女であり(ヨシュア2:1)、エリコは神によって永遠にのろわれた場所でした(ヨシュア6:26)。彼女が神と神の民に転向し(ヨシュア6:22―2325ヘブル11:31)、主要な部族であるユダ部族の指導者サルモンと結婚した後(歴代上2:10―11)、敬虔な人ボアズを生みました。そのボアズからキリストが来られました。わたしたちにどのような背景があっても、わたしたちが神とその民に転向し、神の民の正当な人に結合されるなら、正当な実を結び、キリストの長子の権の享受にあずかるでしょう。
マタイ 1:5 注2 ボアズは彼の血縁者の嗣業を贖い、その人のやもめと結婚しました(ルツ4:1―17)。そうすることによって、彼はキリストの重要な先祖、キリストの偉大な仲間となりました。
マタイ 1:5 注3 ルツの起源は近親相姦でした。なぜなら彼女は、ロトとその娘との間の近親相姦の実であるモアブの部族(創19:30―38)に属していたからです(ルツ1:4)。申命記第23章3節は、モアブ人が十世代までも主の会衆に加わることを禁じています。しかし、ルツは主によって受け入れられただけでなく、キリストの最も重要な先祖の一人ともなりました。なぜなら、彼女は神と神の民を慕い求めたからです(ルツ1:15―172:11―12)。わたしたちがだれであっても、わたしたちの背景がどうであっても、神と神の民を慕い求める心を持っているなら、わたしたちは、受け入れられてキリストの長子の権を得ることのできる立場にあります。
 ボアズの母ラハブはカナン人であり、遊女でした。そして、その妻ルツは近親相姦によるモアブ人であり、やもめでした。二人とも異邦人で、低い階級の者でした。しかし、彼女たちはキリストにつながる者とされました。なぜなら、キリストは、ユダヤ人に結合されているだけでなく、異邦人にも、また低い身分の者にさえも結合されているからです。
マタイ 1:5 注4 イザヤ書第11章1節は、キリストが「エッサイの切り株から小枝が生え、その根から出た枝」であると預言しています。キリストはエッサイから出ました。ところが、イザヤ書第11章10節は、キリストがエッサイの根であると言っています。それは、エッサイがキリストから出たことを示しています。エッサイはキリストを生み出した者でした。彼はキリストの中に根ざすことによって、キリストを枝として出しました。
マタイ 1:6 注1 ダビデは八番目の息子で、神によって選ばれ、油塗られました(サムエル上16:10―13)。八という数は復活を象徴します。ダビデが八番目の息子として神によって選ばれたことは、彼とキリストとのつながりが復活においてであったことを示します。さらに、彼は神の心にかなった人でもあり(サムエル上13:14)、キリストのために神の王国をもたらしました。
 ダビデは父祖たちの時代の最後の者です。彼はまた王の時代の最初の人でもあります。彼は一つの時代の終わりであり、次の時代の開始です。彼は二つの時代の変わり目の目じるしとなりました。なぜなら彼は神の王国をもたらし、キリストと密接なつながりがあったからです。
マタイ 1:6 注2 この系図では、ダビデだけが「王」と呼ばれています。なぜなら彼を通して、王国と王職がもたらされたからです。
マタイ 1:6 注4 ヘテ人ウリヤは異教徒で、彼の妻はバテシバでした(サムエル下11:3)。ダビデは彼を殺し、彼の妻バテシバを奪いました。ですから彼女との再婚は、殺人と姦淫の結果でした(サムエル下11:26―27)。ダビデは神の心にかなう人として、この一つの邪悪を除けば、全生涯を通じて主の目に正しいことを行ないました(列王上15:5)。この系図が、「バテシバから」と言わず、「ウリヤの妻であった者から」と言っているのは、ダビデのこの大罪を強調するためであり、王なる救い主としてのキリストは、異教徒とだけでなく、罪人とも関係があることを見せています。
マタイ 1:6 注3 ダビデは殺人と姦淫を犯した時、預言者ナタンによって激しく叱責されました。神はことさら彼を遣わして、ダビデを罪定めされたのです(サムエル下12:1―12)。ダビデは罪定めされた時、悔い改めました。詩篇第51篇は、彼の悔い改めの記録です。彼は悔い改め、神は彼を赦されました(サムエル下12:13)。それから彼はソロモンを生みました(サムエル下12:24)。ですからソロモンは、人が違犯を犯し、悔い改め、そして神が赦した結果です。
 マタイにある系図によれば、ダビデがソロモンを生んだと言っています。しかし、ルカによる系図によれば、ナタンがダビデの子であったと言っています(ルカ3:31)。歴代志上第3章5節は、ナタンとソロモンが異なる二人の人物であることを告げています。ルカの記録はダビデの子ナタンの系図であり、ナタンはマリヤの先祖でした。マタイの記録はダビデの子ソロモンの系図であり、ソロモンはヨセフの先祖でした。一つの系図はマリヤの系統、妻の系統です。もう一つはヨセフの系統、夫の系統です。マリヤとヨセフは両方ともダビデの子孫でした。神の主権の下で、彼らは結婚によって結ばれました。ヨセフはマリヤを通して、キリストと間接的につながりを持ちました。キリストはソロモンとナタンのどちらを通しても、ダビデの子孫と見ることができます。ですから、彼には二つの系図があるのです。
 厳密に言って、ソロモンはキリストの直系の先祖ではありません。ソロモンとキリストとの関係は、ソロモンの子孫ヨセフが、キリストを生んだマリヤと結婚することによる間接的なものです(16節)。旧約聖書は、キリストがソロモンの子孫であるとは言っていません。しかし、キリストがダビデの子孫であることは、繰り返し予言されています(サムエル下7:13―14エレミヤ23:5)。キリストはソロモンの直系の子孫ではありませんでしたが、ダビデの子孫としてのキリストに関する旧約の預言は、確かに成就されました。
マタイ 1:7 注1 レハベアムの時に始まって、ダビデの王国は分裂しました(列王上11:9―1212:1―17)。十二部族のうち一部族がダビデのために(列王上11:13)、すなわちキリストのために保たれました。キリストにはダビデの家に属する王国が必要でした。なぜなら彼は、ダビデの王位の継承者として生まれなければならなかったからです。
 分裂の結果、ダビデの王国は二つの部分に分けられました。北部はイスラエル王国(普遍的な名)と呼ばれ、それはイスラエルの十部族で構成されました。南部はユダ王国(地方的な名)と呼ばれ、それはユダとベニヤミンの二部族で構成されました。イスラエル王国はユダ王国より普遍的でしたが、キリストの系図の中には、イスラエルの王たちの名は一つも含まれていません。彼らはキリストにつながりを持っていなかったので、系図には載りませんでした。彼らはキリストではない他の何かのためであったのです。
マタイ 1:8 注1 この系図は、「ヨラムはウジヤを生み」と記録しています。しかしながら、歴代志上第3章11節から12節は、「その子はヨラム、その子はアハジヤ、その子はヨアシ、その子はアマジヤ、その子はアザリヤ(すなわちウジヤ・列王下15:113)」と言っています。三つの代、アハジヤ、ヨアシ、アマジヤは省かれています。これは、ヨラムと、アハブとイゼベルから生まれた娘との邪悪な結婚が、ヨラムの子孫を腐敗させたからであるに違いありません(歴代下21:5―622:1―4)。出エジプト記第20章5節と照らし合わせると、ヨラムの子孫の三代は、キリストの系図から削除されたことがわかります。
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